俳句添削道場(投句と批評)

丼上秋葵さんの添削投稿の古い順の4ページ目

「ピリ辛や大根の葉の一夜漬」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: ピリ辛や大根の葉の一夜漬

こんばんは!おくらと申します。

拙句「名月」の句に対するコメントのお礼と「大根葉」の質問にお答えにまいりました。

ご指摘の通り、「大根葉」は季語ではありません。あくまでも季語は「大根」です。

申し訳ございません…orz
まず、謝らなければいけないのは、私が「大根葉」は辛いものだと思い込んでいたという過ちです。私の祖母が作ってくれていた「大根葉の漬け物」もやはり辛かったので、そういうものだと誤解していました。故に、前述のような感想になってしまった訳です。

「大根葉の一夜漬」が「ピリ辛」であるとは限らない以上、千日草様の句意を尊重するのであれば、「名月」の拙句に直していただいた訂正句の形がベストだと思います。季語を主役に据え置いて、「大根」葉で締めた方が体裁としては引き締まると思います。

私が作句の時、特に気をつけているのは
・句を読んで視覚的な情景が浮かび上がること
・主役の季語を説明せず、季語のイメージに思いを託すこと
上記の二点です。

節句「名月」の句ですが、作句の背景としては、いつものようにぼーっとスマホを見ながら歩いていたのに、不意に空を見上げたらあまりにも〈月がきれいだったので〉そのまま見とれてしまった、という体験が下地にあります。

うつくしやスマホしまひて見上ぐ月

と詠んでしまうと、季語である「月」自体もともと〈うつくし〉いイメージを持った言葉なので、「カレーは辛いなぁ」的な安直な印象を与えてしまいます。そこで、「名月」という季語に〈なんてうつくしいんだ〉という気持ちを託して、その結果、どういう視覚的情景が生まれたかを詠んだわけです。

ただ、久田様のご指摘の通り、オチが分かりやすすぎて、それはそれで安っぽくなってしまったのですが💦

「大根葉の一夜漬がピリ辛」という、ややもすると説明句に読めてしまうのが、悠様の「只事」と評する所以だと思います。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

「恥おほき日々をかさねて迎へたる古稀の夜なれば新酒いただく」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 恥おほき日々をかさねて迎へたる古稀の夜なれば新酒いただく

こんばんは!

古稀をお迎えになられたとのことで、誠におめでとうございます。

現代でこんな雅なやりとり(和歌の応酬)を拝見できて、とても嬉しいです。

私の性格上、どうしても感想が長文になってしまうので、日に一・二句位しかコメントできないのですが、悠様の揚句も楽しみにしています!

ご自愛くださいませ。

点数: 1

秋灯下土の声聴き轆轤の座

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 秋灯下ひとり無言の轆轤の座

こんばんは!おくらと申します。

拙句「名月」にご批評いただき、ありがとうございました! やはり余情が不足していましたよね。反省しています。

恐縮ながら御句に感想を述べさせていただきます。

陶芸一回挑戦してみたいんですよねぇ…。

私の感覚だと「秋灯」から抱くイメージは〈しんみり〉とはしていながらも〈温かな〉光です。あえて意図的になさったのかも知れないのですが「ひとり無言の」とくると、〈さびしげな〉〈孤独感〉といった〈冷たい〉印象を受け、「秋灯」のイメージと反発し合ってしまう感じを受けました。

ですので、〈温かな〉印象を残すため、仲良く語らう相手として「土」を持ってきたのですが、いかがでしょうか?

ただ中七が「土の声聴き」だと座五の「轆轤の座」が見え透いてしまい、安直に感じられてしまうかもしれない点が一つ問題、かつ、「無言」の句意は汲めていれど「ひとり」であるかどうかまで表現なしえているかは自分では判断しかねます。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 0

朝七時あおき空にも彼岸花

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 朝七時空を見上げる彼岸花

はじめまして!おくらと申します。

恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。

季語としての「彼岸花」は〈死〉〈朱の色〉をイメージさせる〈陰鬱〉なもの。それと〈生〉の目覚めを感じさせる「朝」と秋の空の〈青〉を対比させてみようというのが、御句の句の心ですね。発想と試みは面白いと思いました。

この句が成立しているかの肝は中七「空を見上げる」の是非です。

レントゲン様は上五中七で「秋の青く澄んだ空」を表現しようとなさっているのですが、ただ「空」と書かれただけでは〈陰鬱〉なイメージが強い「彼岸花」の季語の力に引っ張られて、読み手は曇り空もしくは小雨の景色を想像してしまいます。

「女心と秋の空」とまで謂われるようにただでさえ、天気の移り変わりが激しい季節です。ここは句意をはっきりと伝えるためにも「あおき空」と書いてしまいましょう!

安易な擬人法は動作の主体が判然としなくなる場合があるので、慣れないうちは避けた方がよいかも知れません。咲いている「彼岸花」は〈空に向かってすっと伸びている〉イメージを持っているので、わざわざ「見上げる」と書く必要もないかと感じました。

「朝七時」と具体的な時間を詠まれたのは良いと思いました!

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 2

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