俳句添削道場(投句と批評)

丼上秋葵さんの添削最新の投稿順の36ページ目

拙句への批評賜り感謝です

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 日向ぼこ徹子の部屋を夢に見し

おはようございます。
熱が下がった、おくらです。

拙句「冬銀河」「銀杏黄葉」の句にご批評を賜り、ありがとうございます。

◆自販機に冬の銀河の落ちる音/大泉洋二郎様

冬の乾いた夜空に「チャリンと」「銀貨」が「落ちる音」が響くという情景に、私はこだわりがあったので、その音を焦点化してくださった座五の表現は素敵だと思いました。

ですが、「冬の銀河の」としてしまうと、【パチスロのジャックポットのように、ジャラシジャラと複数の硬貨が落ちる】イメージになってしまいませんか? また大泉様の提案句ですと、私が一番大事にしたかった【冬の夜空を見上げながらコーヒーで身体を暖める、前景化した〈詠み手〉の存在】が消え失せて、無人の「自販機」でも問題のない、場面の切り取り方になってしまっているよう受け止められます💦

◆はらはらと銀杏黄葉の能舞台/大泉洋二郎様

こちらの提案句に関して、一番気になったのは、「能舞台」という座五の表現です。

「ライトアップされた」「銀杏黄葉」を見た私が一番表現したかったのは、【〈夜の〉ではなく〈脚光を浴びた、主役としての〉「銀杏黄葉」】です。そこはかなり丁寧に菊花様が汲んでくださり、まさに【「銀杏黄葉」の「一世一代」の「大舞台」】を表現したつもりでした。

「銀杏黄葉」を「扇」に例えるというのは、詩歌歴の長い方からすれば、「ありきたり」かも知れません。ですが、【「扇」を用いて「舞」を披露する「銀杏黄葉の(一世一代の)大舞台」】という着想が、ありきたりなのかどうかを私はうかがいたかったのですが、そこはいかがでしょうか💦

大泉様の提案句ですと、座五の「能舞台」という言葉の主張が強すぎて、「はらはら」と葉を落とす「銀杏黄葉」が主役ではなく、背景に押しやられてしまうような感じを受けてしまいます💦

「駄洒落めいた」「ありきたり」「普通の感じ」と、受けた印象を率直にお伝えくださるのは、こちらとしても大変参考になるのですが、読み手としての大泉様が、何を、どう受け止めて、どこが問題だと感じたのか、より具体的にご助言をいただけますと、ありがたいと思います。

長くなりましたので、御句への感想は、追って、お伝えさせていただきます。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

縁側が徹子の部屋に日向ぼこ

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 日向ぼこ徹子の部屋を夢に見し

ルールル ルルル ルールル ルルル
ルルルール ルルールー♪

本日のゲストは
廃人としてご活躍中の、
どんのうえのおくらさんでーす。(拍手)

恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。

随分、難解な句ですね💦

一読しただけでは、詠み手がどこにいて、どういう状況なのかが全く想像できなかったので、何回も反芻して、ようやく導きだした、一つの読みの解釈を述べさせていただきます。

【ご自宅の縁側か、窓際のソファーでしょうか? つけっぱなしのTVの中では、徹子の部屋の黒柳徹子がいつものように、軽快なトークに華を咲かせています。冬のやわらかな日差しの中、ついついうたた寝をしてしまった詠み手は、その声の影響でしょうか、自分がゲストとして、徹子の部屋に出演する夢を見ました。】

と、いった句意を、読み取らせていただいたのですが、いかがでしょうか?

最初に述べさせていただきましたが、原句からだと【詠み手が徹子の部屋の夢を見たということ以外、どこで、どのように、日向ぼこをしているのかが、ほとんどわからない】というのが、御句の問題であると思います。

また、「徹子の部屋」という言葉のインパクトが強すぎて、本来主役であるべきはずの「日向ぼこ」が脇役に追いやられてしまっているように感じるのも、重ねて、問題だと思います。

提案句は、さっきまで詠み手が居た、自宅の「縁側が徹子の部屋に」変わってしまったという、あり得ない情景を描くことで、これは恐らく「夢」だな、ということを読み手に察してもらおうとしています。また、そのあり得ない変化をもたらした最大の要因として、詠み手を「夢」に誘った「日向ぼこ」を座五に据えることで、季語の主役性も保持しました。

少しでもご参考になれば、幸いです。 

点数: 0

初霜や山は錦のほおかむり

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 初霜に山は錦のほうかむり

おはようございます。
お陰さまで、熱は下がりました。
今日もクールに、おくらです。

拙句「銀杏黄葉」の句に、ご批評を賜り、誠にありがとうございました。

銀杏の葉を扇に例えることは詩歌歴の長い方だと割とありきたりだと受け止められがちなのですが、【扇で舞う銀杏黄葉の一世一代の大舞台】という着想は、比較的、斬新なのではなかろうか、という拙句でした。その最もお伝えしたかった「一世一代の大舞台」の句意を、丁寧に汲み取って下さり、嬉しかったです! ありがとうございます!

恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。

まず、平果様に拙句「百人一首」の句にご批評を賜りましたことへの心からの感謝をお伝えすると共に、座五の「ほおかむり」を季語として、どう扱うのか? という、ご質問にお答えさせていただきます。

答えは、季語としては扱わない、です。今作に関しては、【〈山がまるで、ほおかむりをしているようだ〉という〈山の紅葉の暗喩〉として「ほおかむり」という言葉が機能しています。〈暗喩として用いられた言葉は、季語として機能しない〉。】このことは、私が、この道場で身を以て学ばせていただきました。ですので、この句の季語は「初霜」で動きません。ご安心ください。

御句の視覚的情景描写はしっかりとされており、平果様がおっしゃられておりますように、読み手の目の前に鮮やかに景が浮かびます。

御句の一番の問題は、「初霜」と「ほおかむり」の因果関係です。

上五を「初霜に」としてしまうと、【冬が到来し、初霜が降りるほど、寒くなった。だから、山も紅葉している】という順接の因果関係が生まれてしまいます。

ですが、恐らく、句意としてはまったく逆なんですよね?

【冬が到来し、初霜が降りるほど、家の前の畑は冷え込んでいる。にもかかわらず、山はまだ秋の装いだ。紅葉はほおかむりをしているように見える。】という逆接の句意だと、私は受け止めたのですが、いかがでしょうか?

だとするならば、【山はまだ秋の装いなのに、冬が到来を告げる「初霜」が降りたことに対する、詠み手の感動を強調するためにも、上五は「初霜や」とする】のが、適切だと思います。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

失敗を恐れず批評積み重ね

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 日向ぼこ徹子の部屋を夢に見し

大泉様のご批評は言葉が足りないことが多いので、そのことに対して、私が感情的にイラッとしないことがあるかといえば、それはあるとお答えします。

ですが、少なくとも、大泉様の批評には、自分なりの考えを相手に伝えることで、相手の作句をよりよくする手助けをしようという、誠意と敬意がきちんと感じられます。

感想や添削をする上での、知識や技術が少ないのは経験によるところが大きいので、それは失敗や成功を繰り返す中で、自ずと身に付けてゆけばいいと思います。私も初期は大分やらかしていましたし、今でも、たまにやらかします💦

また、たとえ、論理的に間違った批評でも、反論する中で、詠み手の気持ちがより客観化されますし、正直、すごくありがたいです。

私が感想を述べる上で、一番大事だと考えている【作品や作句者に対する誠意と敬意】をお持ちである大泉様の添削は、私個人としてはこれからもしていただけた方が嬉しいです。

わざわざコメントをくださり、誠にありがとうございます。
今後とも、ご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします!

点数: 0

「畦道の影もくねくね峡冬田」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 畦道の影もくねくね峡冬田

おはようございます。
お陰さまで、熱は無事下がりました!
…が、御句を読んで、
全身の寒気がとまらない、おくらです。

恐縮ながら、御句「くねくね」の句に、感想を述べさせていただきます。

失礼ですが、確認させてください。
投句されたのは、いつも私と会話して下さっている千日草様ですよね…?
もしご本人様なら、怪談好きのおくらに忖度して下さったのでしょうか?

「冬峡田」の句と呼ばずに「くねくね」の句と呼ばせていただいたのには、理由があります。

「くねくね」にまつわる怖い話
https://matome.naver.jp/m/odai/2134458157478221801
参考:NAVERまとめ

一応、読み手である私の頭を真っ白に初期化した上で、御句を読ませていただきますと、【冬枯れの田んぼに畦道の影がくねくねと伸びている】と解釈できるのですが、助詞の「も」がすごく気になります💦「畦道」以外に、何が「くねくね」していたのでしょうか?

二日前の夜、私が詠んだ「お風呂場の鏡」の句が実際に現実化してしまい、早々にお風呂をあがることになってしまうという、恐怖体験をしました。が、それを上回る恐怖です。ここ最近で、一番、顔が強張りました。

質問へのご回答をお待ちしております💦

点数: 1

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