俳句添削道場(投句と批評)

丼上秋葵さんの添削最新の投稿順の2ページ目

「稜線に濃き紅引くやななかまど」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 稜線に濃き紅引くやななかまど

こんばんは!
栗の句にご批評いただき、ありがとうございます。
下手ながらも懸命に作った拙句の句意を汲んでいただけるのは、やはり嬉しいものですね。
ともあれ、詠み手の句意が読み手に上手く伝えられるか否かも含めて、皆様のご批評・ご意見はすべてご参考にさせていただく所存です。

恐縮ながら、ななかまどの句に感想を述べさせていただきます。

悠様も述べておられますが、やはり上の句「稜線に」の出だしから下の句に至るまでの視覚的イメージの流れが秀逸であると感じました。

峰峰をつなぐ大きな舞台に「濃き紅引く」只者ならぬ存在は何なのかと読み手が期待したところに「ななかまど」は納得の存在感だと思います。ななかまどの鮮烈な「紅」はかえでとはまたひと味違った力強さを感じます。

結句まで読んでから、切れ字の「や」と共に、「ななかまど」が「濃き紅」を「引く」主格として改めて起ち上がるのも、「ななかまど」の強烈な存在感を示すのに、効果を発揮していると思いました。

勉強不足ゆえ、代案を出せずに申し訳ございません。
少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

「具に合ひし味の染み込むおでん店」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 具に合ひし味の染み込むおでん店

こんにちは!
おでん美味しいですよね!私も固めの大根が一番好きです。

「おでん屋さん」を空間的な舞台装置として用いている句はよく見ますが、おでんの味の妙が一番で、それを作る「おでん屋さんを尊敬」するというお気持ちは千日草さん独特の、大事な句の心になりうると感じました。

御句は一目すると「おでん店」の説明に終始されてるように読めてしまうので、おでんとおでん屋さんに感動・敬意を抱いている詠み手そのものの気持ちも詠み込んだ方がいいのではないかと思いました。

それを踏まえて

「ぐ」と吾に染むる味かなおでん店

と直してみたのですが、いかかでしょうか?
「ぐ」は「吾」の感嘆の気持ち「ぐ…!」とおでんの「具」のダブルミーニングです。俳句において、小手先の駄洒落はよくないこととされていますが、そこはご容赦ください。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

「嬉しさは日々食欲の秋となる」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 嬉しさは日々食欲の秋となる

はじめまして!おくらと申します。

恐縮ながら、「食欲の秋」の句に感想を述べさせていただきます。

句意としては①「食欲の秋が来て、毎日美味しいものが食べられる! なんて嬉しいのだろう」ということでよろしいのでしょうか?
もし②「あまり元気はないけれど、私に食欲が残っていることが嬉しい」だと、以下の指摘は的外れになってしまうと思いますのでご確認の為に。
①だと受けとめて、感想を続けさせていただきますね。

どちらの句意だとしても、嬉しいという気持ちを素直に詠み込んだド直球な句ですね! ちゃんと伝わってきます!
原句の形を尊重するのならば、悠様の添削句が最良だと思います。

ただ、俳句においては「嬉しさ」のような直接的な感情表現は避け、情景描写から「嬉しさ」を滲ませるのが定石とされています。

例えば(駄句で申し訳ございませんが)、

◆料理書の付箋増えたり食の秋

◆今日秋刀魚明日も秋刀魚のわが季節
※「秋刀魚」はご自分の好物に置き換えてみてください。

といったように、具体的に何が嬉しいのかが伝わるように詠まれた方が、より良い句になると思いました。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 0

「嬉しさは日々食欲の秋となる」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 嬉しさは日々食欲の秋となる

大変、申し訳ございません。
田中様の過去のご作品をすべて拝読してからコメントすべきでした。
句意はどちらかといえば、②に近かったのですね。

それを踏まえた上で「嬉しさ」の直接表現を換えてみたのですが、いかがでしょうか?

噛み締める日々に来たるや食の秋

私も手術入院した際、ただ食事が出来ることがこんなにも幸せなことだったのかと、痛切に実感しました。

田中様が食欲の秋を謳歌して下さいますよう、心より願っております。

点数: 0

幼子も涙とどめて望の月

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 吾子泣き止みじっと見つめる満月よ

はじめまして。おくらと申します。

月の綺麗な季節になってきましたね!
恐縮ながら、御句の感想を述べさせていただきます。

お子様も泣き止んで見入る程の満月。詠み手のお母様も心動かされたことかとお察しいたします。

御句は体験したことを大変素直にそのまま詠まれていますね。写実的なのはよいのですが、やや散文的すぎる気がしました。
俳句の基本として、極力動詞は一句に一語、慣れないうちは五七五の定型を守られた方がよいかと思います。

御句の場合、「吾子泣き止み」の主語はわかるのですが、「じっと見つめる」の主語が「吾子」なのか「子」を持つ詠み手なのかが判然としません。

それを踏まえて

幼子も涙とどめて望の月

と直してみたのですが、いかがでしょうか?
「幼子も」とすることで、近くに幼子の保護者(詠み手)も一緒にいることを表現してみました。

原句の「満月よ」に込められた「よ」の詠嘆表現はよいと思いました。汲み取れずに申し訳ございません。

今回は「満月」に心を動かされたとのことなので「望の月」としましたが、お母様とお子様の心情によっては、下五を「秋の月」「夏の月」「朧月」など、違う季語に変えてみるとまた句の印象が変わり、面白いかもしれません。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 0

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最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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