「稜線に濃き紅引くやななかまど」の批評
回答者 丼上秋葵
添削した俳句: 稜線に濃き紅引くやななかまど
こんばんは!
栗の句にご批評いただき、ありがとうございます。
下手ながらも懸命に作った拙句の句意を汲んでいただけるのは、やはり嬉しいものですね。
ともあれ、詠み手の句意が読み手に上手く伝えられるか否かも含めて、皆様のご批評・ご意見はすべてご参考にさせていただく所存です。
恐縮ながら、ななかまどの句に感想を述べさせていただきます。
悠様も述べておられますが、やはり上の句「稜線に」の出だしから下の句に至るまでの視覚的イメージの流れが秀逸であると感じました。
峰峰をつなぐ大きな舞台に「濃き紅引く」只者ならぬ存在は何なのかと読み手が期待したところに「ななかまど」は納得の存在感だと思います。ななかまどの鮮烈な「紅」はかえでとはまたひと味違った力強さを感じます。
結句まで読んでから、切れ字の「や」と共に、「ななかまど」が「濃き紅」を「引く」主格として改めて起ち上がるのも、「ななかまど」の強烈な存在感を示すのに、効果を発揮していると思いました。
勉強不足ゆえ、代案を出せずに申し訳ございません。
少しでもご参考になれば、幸いです。
点数: 1