「ゆとりろのゆの落款や牡丹の芽」の批評
回答者 みつかづ
添削した俳句: ゆとりろのゆの落款や牡丹の芽
ゆとりろさん、こんにちは。
この度は天選での市の文化祭への出展決定、まことにおめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。
後程、恐縮ながら、ゆとりろさんへのお祝いと、これからのご活躍を祈念し、
折句を発表したいと考えております。
貴句、拝読いたしました。
とても良いですよね。理由は以下の3点。
①:「ゆの落款」との、とても具体的で個人的な「点」
市の文化祭、初めての短冊、お手軽なスタンプ。
この等身大のお喜びを説明的な言葉ではなく、「ゆの落款」だけで
表現なさいましたよね。『手触りのある詩情』ではないかと私めは思います。
②:季語「牡丹の芽」との同期(シンクロ)
牡丹の芽は小さくとも「赤色の力」を秘め、
爆発的な開花を予感させる季語ですよね。
初めて、トップに選ばれた喜び(ゆの落款)と、これから俳句の世界で
大きく咲こうとする作者自身の姿を、牡丹の芽の「紅い生命力」に重ねられ、
季語が単なる「飾り」ではなく、作者の心境を補完する「外部ストレージ」として
機能していますよね。
③:「や」の切れ字によるエネルギーの常駐
ここで詠嘆なさったのが上手いですよね。喜びが手に取る様に伝わって来る様です。
スタンプの色の「ゆ」と牡丹の芽の赤色が、読者の脳内で鮮やかに
多重的に重なりますよね。17音という限られたメモリの中で、
これ程までに豊かな色彩をパッキング。非の打ち所が全く無いですよね。
このまま味わいたいと、私め思います。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
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