俳句添削道場(投句と批評)

つちや郷里さんの添削最新の投稿順の93ページ目

「陽炎の立つやあの日のヘアピンに」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 陽炎の立つやあの日のヘアピンに

なおじいさんこんにちは。
立夏の句へのコメントありがとうございました。

御句
まずコメントにある疑問についてですが、
・私的には「ヘアピンカーブ」としっかり書くか、ヘアピンカーブのことだとわかるような何かしらのヒントとなる言葉を入れたた方がいいと思いました。
・「動詞+や」はやや難しい技法ではありますが、文法的には問題ないです。『毒消し飲むやわが詩多産の夏来る』という名句もありますからね。

その他気になったところが2つありました。
「陽炎」に対して、あえて「立つ」と書く必要があるかということと、「あの日」という言葉が効果的かどうかというところです。

例えばこういうのはどうでしょう。
・『陽炎にゆがむヘアピンカーブかな』
・『陽炎のヘアピンカーブへと突っ込む』

またよろしくお願いします。

点数: 1

「石楠花のわれ荘厳と誇りゐる」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 石楠花のわれ荘厳と誇りゐる

あらちゃんさんこんにちは。
拙句へのコメントありがとうございました。

御句
あえて「石楠花や」と詠嘆してみてもいいかもしれません。
そうすれば中七・下五のフレーズが石楠花の描写にも見えるし、自分自身のことを言っているようにも見えて、読みが深まるように感じます。

またよろしくお願いします。

点数: 1

「空色のリンクコーデが呼ぶ薄暑」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 空色のリンクコーデが呼ぶ薄暑

慈雨さんこんにちは。
猫の背の句へのコメントありがとうございました。

御句
空色のリンクコーデが薄暑を呼ぶんだという措辞は素敵ですね。
コメントにはカップルと書かれていますが、私は親子をイメージしました。
「薄暑呼ぶ」という語順にしても違った味わいになりそうです。

添削ではないですが、私も作ってみました。
・『初夏やリンクコーデは空の色』

またよろしくお願いします。

点数: 1

「家計簿の収支の合ひて夏に入る」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 家計簿の収支の合ひて夏に入る

おかえさきさんこんにちは。
猫の背の句へのコメント、添削ありがとうございました。
それと、俳句生活人選おめでとうございます。

御句
マメに家計簿をつけておられること、尊敬いたします。
私なんか全然マメじゃないんで、給料が入ったら使うの繰り返しです(笑)

他の方が既に指摘されていますが、「の」が二つ続いているところにほんの微量の違和感があります(といっても私の「猫の背に~」の句もそうなんですが)。
「合ひて夏に入る」というフレーズを捨てるのは惜しいですが、ここは思い切って「収支が合ったぞ!」と詠嘆してみましょう。

・『家計簿の収支合ひけり夏に入る』

またよろしくお願いします

点数: 1

「紫陽花よ雨で輝き増しにけり」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 紫陽花よ雨で輝き増しにけり

東野宗孝さんこんにちは。

御句
まず「紫陽花」と「雨」の取り合わせは類想のど真ん中ということを指摘しておきます。
どう発想を飛ばしていくかは、これからの経験で培っていくものなので、この件についてはここまでにしときます。

御句の内容について3つほど気になった点がありました。
・まずは「よ」という詠嘆です。決して悪くはないと思いますが、雨に塗れると大抵のものは輝くので、「他の花と違って紫陽花こそは」というニュアンスを出すために「は」という助詞を使うのも一つだと思います。
・二つ目は「で」という助詞です。この助詞は非常に散文的になりやすく、要注意な助詞です。東野さんが言いたいことは「雨によって」ということだと思うので、「に」という助詞が適切だと思います。
・三つ目は「増す」という言葉です。これは描写の言葉というよりかは説明の言葉に思えます。同じような意味で「一層」という言葉を使えば描写になるかと思います。

以上の点を抑えて添削してみます。
・『紫陽花は雨にいっそう輝けり』

ちなみに「輝けり」の「けり」は俳句等で詠嘆に使う「けり」ではなく、動詞「輝く」の已然形、もしくは命令形である「輝け」に完了・存続の意味を持つ助動詞「り」が修飾したものです。
既にご存じでしたらすみません。

またよろしくお願いします。

点数: 0

つちや郷里さんの俳句添削依頼

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