俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の84ページ目

「猫の声今宵の月に響きけり」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 猫の声今宵の月に響きけり

咲奈さん、こんにちは。

今宵の月(=十五夜の満月)と、時節を特定した季語を使っているので、恋猫の声ではなく、いつもの「ニャーオ」という鳴き声なのでしょう。その時分に、虫の声でなく、「ニャーオ」と猫の声のほうが響く。寝静まる「みんな」の中には「虫」も含まれていた。
明るい名月の夜なのに、動く物無く、猫の声だけ聞こえる。なるほど、異様・ファンタジーの景と思います。

直すところはないものと思います。

一案として、

 猫の声今宵の月に響かせり

なんていうのはどうでしょう。能動的。猫が月に声を聴かせようとしている。満月の夜、他の何者も音を発しないなか、猫が小さな声で月にアクセスしようとしている! まあ、お遊びですが。異様・ファンタジーなので。

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 0

「だんすとぅーざびーととぅーざ大西瓜」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: だんすとぅーざびーととぅーざ大西瓜

知世さん、「立葵」句への感想ありがとうございます。

正直、痛いところを突かれた、と思っています。

「噂」と「立葵」の間にある「の」。いかに助詞「の」が使い勝手のよい助詞でも、ここは弱かった(普通なら「や」で切ってしまうところですから)。
主格+掛詞「立ち」として読めてしまうのは仕方のない事ながら、現在の私自身は、俳句に掛詞は「ちょっと無いかなあ」と思っているのです。検索すると、「あちこちや面々さばき柳髪」(芭蕉)という掛詞(彼方此方の「こち」と、東風)の句もあるようですが、まったくもって一般的でないですし、おおっぴらに掛詞を認めると、読み方の定まらない句が出てきそう・・・いや出てきましたし(先日ここで添削した句に、あくまでコメント欄にあるとおりに解釈して添削したものの、ここが掛詞だとしたら全然違った意味になるなあ、と考える句が既にありました)。

なので、ここは「噂の立葵」はよく解らない、と言っていただいてよいかと思います(掛詞として解釈しても、この句の情景を大変化させるものわけではないですが、それでも)。

御句は、ごめんなさい。全体的に、よくわかりません。TikTokは触れたことがなく、さきほどtofubeatsの「dance to the beat to the」は聴いてみましたが、「大西瓜」と即ける句意にたどり着けず。

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 0

「雨雲も日も風も友俳句の日」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 雨雲も日も風も友俳句の日

イサクさん、「新酒」句への感想ありがとうございます。

「アマビヱ」は、「アマビコ」を筆写する際に「コ」の字を見間違い/書き間違いして派生したものかもしれない、という話は聞いたことがあります。一応、それを踏まえて「ヱ」表記にしています。

この御句そのものについては特に添削もないですが・・・。
俳句の日」が歳時記に載れば、八月は、俳句そのものに向けた思いの丈を表明する月になりそうですね。八月のイメージが、戦争とお盆だけでなくなるならそれも良いことかも、と思います。

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

「待ちくたびれてぽろぽろと巨峰かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 待ちくたびれてぽろぽろと巨峰かな

負乗さん、「新酒」句への感想ありがとうございます。

御句について。

「巨峰」へのこだわりがどの辺りにあるかにもよりますが、他の方の指摘通り、品種名「巨峰」を季語「葡萄」に変えるのがよいと思います。

粒の大きさとかだと、最近なら「葡萄」といえばそれくらいのものをイメージされると思うのです(私の子どもの頃の感覚だと、葡萄といえば「デラウェア」で、「巨峰」などの大粒なものは贅沢な贈答品みたいな感覚でしたが、今のスーパーでは輸入物が増えたのか、寧ろデラウェアのような小粒な種の方がたまに見かける程度の存在になりました)。

あるいはオ段の音を続けたい、というところにあるなら、「ぽろぽろ」の前に「葡萄」を措くことで“ぶどーぽろぽろと”となって、どうかなあ、と考えてみて・・・

 葡萄ぽろぽろと待ちくたびれて落つ

いや、句またがりやり過ぎですね。提案句はなしとさせていただきます。

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

秋めくやメトロノームを減速す

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 秋めくやメトロノームの減速す

げばげばさん、こんにちは。

「新酒」「網戸越し」句への添削ありがとうございます。

・「秋じめり」には、「やりきれない感じ」というものが季語のうちにあるらしいので、こちらを使いました。提案された「秋黴雨」も使ってみたいのですが、「黴」の字に余計なイメージも即いてきそうで、私はこの季語で一句も作れていません。

・「早稲酒」という子季語があるのですね(私の歳時記には「新走り」「今年酒」は載っていましたが、「早稲酒」はありませんでした)。なるほどこれなら収まりそうです。勉強になります。

さて、御句について。

・今の秋の感じをテンポで表現するなら、という句意なのでしょう。
・コメントにある「テンポ50」の方がよいと思います。「メトロノームの減速す」だと、真っ先に「メトロノームが壊れた?」と感じました。本来、勝手に減速したりしてはいけないものですから。

提案句は、助詞「の」を「を」に変えました。勝手に減速するのではなく、省略された「私」の手で減速する(これくらいのテンポが今の感じだ、と)なら、これもアリなのかな、と思います。

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

清姫の鹹き恋さくら餅

回答数 : 3

投稿日時:

四月馬鹿こころは左右非対称

回答数 : 4

投稿日時:

地震止んで顔見合はせる雛かな

回答数 : 4

投稿日時:

珠暖簾くぐりて来たり根深汁

回答数 : 6

投稿日時:

冬凪に鴉来てまた鴉来て

回答数 : 5

投稿日時:

長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

正月や客をもてなす諭吉かな

作者名 銀水 回答数 : 1

投稿日時:

暮早し急ぎの文書届きたり

作者名 ドキ子 回答数 : 2

投稿日時:

タニシが飯問いに驚きの声響く

作者名 おいちょ 回答数 : 0

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ