「猫の声今宵の月に響きけり」の批評
回答者 長谷機械児
咲奈さん、こんにちは。
今宵の月(=十五夜の満月)と、時節を特定した季語を使っているので、恋猫の声ではなく、いつもの「ニャーオ」という鳴き声なのでしょう。その時分に、虫の声でなく、「ニャーオ」と猫の声のほうが響く。寝静まる「みんな」の中には「虫」も含まれていた。
明るい名月の夜なのに、動く物無く、猫の声だけ聞こえる。なるほど、異様・ファンタジーの景と思います。
直すところはないものと思います。
一案として、
猫の声今宵の月に響かせり
なんていうのはどうでしょう。能動的。猫が月に声を聴かせようとしている。満月の夜、他の何者も音を発しないなか、猫が小さな声で月にアクセスしようとしている! まあ、お遊びですが。異様・ファンタジーなので。
今後とも、よろしくお願いします。
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いつもありがとうございます。
みな寝静まる夜更けに、猫の声だけが異様に響くように見えた句です