俳句添削道場(投句と批評)

げばげばさんの添削得点の高い順の2ページ目

「初東風に舞う灯台の風見鶏」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 初東風に舞う灯台の風見鶏

こんにちは。
はじめまして、げばげばと申します。

御句の感想です。
〇上五については、
「に」だと散文感が強まります。風見鶏が主役になり、「初東風が吹いたことで風見鶏が舞っていますよ」という風に、季語が舞台装置のみになっている印象も受けます。
季語をたてるためにも、「や」で切りたいところです。

〇次に「舞う」という動詞についてですが、俳句の中では、モノや季語の様子としてイの一番にみなさんが浮かべやすい単語として「舞う」「揺る」「響く」「飾る」「臨む」「光る」などが挙げられます。このあたりの動詞は避けたくなるところです。
実は
「初東風や灯台わきの風見鶏」(わきか上かはわかりません)
とかでも、十分舞っていることが分かるので、「舞う」という動詞も省くことができます。

〇このままでもOKなのですが、ここまで来たら、最後は季語とモノの距離感のことを考えます。
「初東風」は風の季語で、取り合わせたモノが「風見鶏」と風に関するモノなので、季語との距離感が少し近いということもあります。できれば取り合わせをするときは、季語と関係がないものと取り合わせて、その響きを感じる句にしたいという狙いがあるからです。
今のままでは、「や」で切っても、「初東風が吹いた(から)風見鶏が回る」という因果関係も見えて、ちょっと説明的になってしまいます。少しずらすだけでもいいと思います。

たとえば同じ天文季語なら
初空や灯台わきの風見鶏
とすれば、新年早々の美しい空に向かって、風見鶏が飛ぼうとしているような海の光景を見せられますし、

地理季語なら
初富士や灯台わきの風見鶏
とすれば、海から見える富士まで臨む、おめでたいおめでたい句になります。

生活季語でいくなら
初旅や灯台わきの風見鶏
などであれば、新年のあらたな心持の海の旅なのだろうかとも思えます。うーんこの提案はいまいちかあ、風見鶏が新年の心持にしては「日和見」的にとられそう。

羽ごの子や灯台わきの風見鶏
羽子の向こうに海と空が見える景色。

いろいろつれづれに書きましたが、またぜひぜひこちらにも俳句を投句してみてください!!

点数: 7

「愛される人は謙虚や梅の花」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 愛される人は謙虚や梅の花

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句、深いですね。そこはかとなく匂いで存在を主張する梅の花がぴたっと来る気がします。謙虚こそ一番大切。

最近古株メンバーが道場に来る頻度が減ってきていてさびしく思いますね。少しサイトに荒れ感があるのかな。
とにかくこの道場はみな熱心でやさしいから勘違いしそうになるけど、すべてボランティアですから、実生活のめちゃくちゃ忙しい合間を縫って自分の句に言葉を置いてくれてる!という敬意がないと間違いが起きていきますよね~。
げばの句に対してここに来て1年9か月もコメントや指摘をし続けてもらえたなんて奇跡ですもんね~、なんてありがたいことなんだろ。さどじいさんもいつも私にコメントを置いてくださってありがとうございます(^^♪

点数: 7

「患者の目見ない医者たち春おぼろ」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 患者の目見ない医者たち春おぼろ

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。イサクさんがすべて言ってくれています。

『「春」「朧」の季重なりを避けて、「朧」が夜の屋外季語であることを意識して、「たち」だと時間の間隔が長すぎるので、という三点を丁寧に解消してみます。
・窓はおぼろ医師は私の方を見ず』
このコメントと同意見です。

「朧」は朧だけで春の季語となります。そのため、春おぼろという季語は「春」と「朧」という二つの季語が重なるかたちです。「うらら」と「春」で「春うらら」。こういう表現も季重なりとされています。
一方、「霞」はそれだけで春の季語となりますが、傍題で「春霞」という季語もありますので、「春霞」で季重なりとはならないと思います。このあたりが歳時記に載っていますので、一度研究してみてください。
ちなみに、「朧」は「春、は空気中に水蒸気が多いので、像がぼんやりと潤んで見える様子」を表す天文の季語なので、屋外の季語です。病院の中に朧はないので、病院から屋外の朧が見える窓であれば、この矛盾は解消できるはず、と「窓はおぼろ」という添削が入っています。
そして、もうひとつは時間経過。「医者たち」という表現だと、まず、一人の医者にみてもらって患者の目をみない、次に違う医者も患者の目をみないというとなると、何人かに見てもらう分の時間の経過があり、一瞬を切り取る俳句に適さないということで、「たち」でなくてもいいのでは?という提案でした。これに関しては提案で、実際、一部屋に複数の患者と医師がいて、詠み手が客観的に医者を複数人見て、どの医者も患者の目を見ていない、ということであれば一瞬を切り取っているので、「医者たち」という措辞もありえると思います。

最後にイサクさんにしても佐渡じいさんにしても、1年以上の付き合いですが、まったく上から目線の方たちとは思えません。自分のめちゃくちゃ忙しい実生活を割いて、私たちにコメントを置いてくださる慈悲の方たちだということは伝えておきたかったです。「教えてあげてる」という驕りのある方たちでもありません。
ただ、この道場も顔の見えないコミュニケーションなので、コミュニケーションが上手くとれないと、何かを伝えるようとか教えるようとかという気持ちがなくなってしまうというのもネット社会だけに限らず世の常だと思います。あくまでボランティアで善意で書き込まれてるものですし。
そういう意味で「人間性」のことを言ったり「残念です」という言葉はすごく気になって仕方ありませんでした。それは、「自分の尺度で自分のタイミングで自分の都合で聞きたいことの通りに来なかったときに、相手の方が悪い」という言葉に見えて、「私の質問に答えないなんて人間性が上からの残念なやつだ」と感じて、その方が上から目線に感じたからです。学びたい、知りたいという強い気持ちはとても伝わってきました。私も俳句が好きですから自分の知ってることはできるだけお答えしたいなあと思いますし、私も知りたい吸収したいと思ってここで投句します。一方で、この方の質問のしかたとても謙虚で素敵だから返事をしたいなあ、とか、そういう感情だって人間だから起きるもんです。

第三者が出しゃばってきましてすいません、今書いたコメント読み返しましたが、たぶん私も森本さんからすると上から目線で残念なのかもしれません。それならすいません、長文失礼しました<(_ _)>

点数: 7

「それって盗作ですよ」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: それって盗作ですよ

こんにちは。
言葉足らずでしたかね。添削した句は添削者に権利があると言ったのは、添削された句を添削してもらった人がどこかに投句できませんよ、ということでしたが、同時に添削した人ももちろん添削句をどこにも投句できないと考えています。添削提案しただけで、元の主のアイデアですからね。

添削してもらった句を出しちゃったらダメよーと伝えたかったのですが、同時に添削した側も出しちゃあダメだよと書きたしておけばよかったですね、伊勢さんありがとうございます💫

点数: 7

「蝙蝠や滝は噴水かもしれぬ」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 蝙蝠や滝は噴水かもしれぬ

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。季重なりがダメなのではないと思います。むしろウルトラCの難しいやつという印象です。

季語は蓄積された情報と情感を喚起するパワーを持ったワードなので、この力を生かして詩を生もうというのが、有季俳句の主な考え方だと思います。そうすれば季語の持つ五感情報や連想力で、17音の器でいろんな感情や感覚を再現させられるんですね。季語ってすごい。

たとえば、季語はカレー、12音を福神漬けとして季語を引き立てたり、季語をイカ焼き、器をアルミホイルにして、季語を引き立てたり。
取り合わせはよく器に例えられます。イカ焼きをバカラのガラス皿に載せても、、、アルミホイルの方がおいしく見える!
逆にフランス料理をアルミに載せたら、、、。このそれぞれを引き立てる器が取り合わせというイメージです。一番良い距離感、マッチングをさぐるみたいな。

そうなったとき、季語と季語が打ち当たると両方が主張する感じですよね。
ケーキ片手にカレー食べるみたいな。どちらの良さも打ち消しちゃうよ、という感じなんだと思います。

でも、料理人もプロになると、カレーを隠し味に使ってケーキをおいしくするよう引き立てることができる人も現れたりして。
これがウルトラCの季重なり。どちらかを明確に引き立てる句を詠む力があるという感じでしょうか。

ただ、私もそうですが、まあなかなかできないんですよねー、そういうの。なんかやはりどっちも強くなって味がケンカしちゃいます。
なので、プロ級料理人になるまでは避けたら?と言われるんだと思います。
ダメじゃなくて難しいということなんでしょう。

点数: 7

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