俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削投稿の古い順の1231ページ目

「吾子おくる行きつ帰りつ春の空」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 吾子おくる行きつ帰りつ春の空

竜子さん、こんにちは。
御句拝読しました。
お子さんを送りましたとのこと、その行き帰りをお詠みになったのですね。

私が個人的にちょっと気になりましたのは、「おくる」です。もちろん竜子さんは、お子さんの目的地まで(あるいは途中まで)一緒に行くことを意味なさっていると思うのですが、「おくる」には、別に悲しい意味の時もあります。
以前私も友だちとか母をおくるとかの句を考えて、推敲ののちにやめたことがあります。

こんな懸念を避けるには、目的地、あるいはそれを示唆する言葉を入れると解消します。

・吾子おくる春初めての通学路
・吾子おくるピアノ教室春の風

もちろん、「行きつ帰りつ」という措辞がありますので、私の心配するような読みはされないとは思いますが、お伝えさせていただきました。
よろしくお願いします。

点数: 2

「鳥ノ巣はカラ廃校の屋根」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 鳥ノ巣はカラ廃校の屋根

熊本太郎さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。優しいですね、お母さんを母校に連れて行ってあげるなんて。感慨深いものがあったでしょうね。

御句、3点ほど気になりました。
一点目、ご存知と思いますが、俳句は五七五が基本形です。ところが御句、七七で、五が足りません。

二点目、季語は鳥の巣だと思いますが、これが春の季語であるのは、そこにいる雛の黄色いくちばしや、可愛い囀り声が映像や音響となって春を演出していると思うのです。それがカラではいかがなものでしょう。

以前、私が俳句を始めた時に、この道場のお題が「泉」でした。その時私は枯れた泉とかで詠みましたところ、先輩から、「泉というのは、豊かな水がこんこんと湧き出ていてこその季語だ、枯れてしまっていては、もはや季語としての力がない」というようなアドバイスをいただきました。それと同じような気がします。

三点目、「カラ」という表記です。これは漢字では「空」となるわけですが、これでは意味が通じないので、「カラ」とお書きになったのではと思います。しかしそれは俳句ではあまりカッコよくないです。それよりも、二点目でお伝えしたことと関連しますが、その巣がどのような様子であったかは、読み手の想像に任せてもいいと思うのですよ。

それよりも私は、コメントにしか書かれていない、「お母さんを連れていってあげた」ということを伝えたいと思いました。

・母連れていく廃校に小鳥の巣
・取り壊す母の母校や小鳥の巣

お母さんを大切にしてあげてくださいね!

点数: 0

「昨夜使ったハンカチを置いてゆく」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 昨夜使ったハンカチを置いてゆく

めいさん、こんにちは。
御句拝読しました。
忘れがたみという感じですね。

原句では少し散文的ですので、このようにしてみてはいかがでしょう。

・また来ます昨夜のハンカチ置いてゆく

ご感想を聞かせてくださいな。この際、中八とかはまあいいとしてね(笑)!

点数: 1

「同じ名の紫式部咲くすみれ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 同じ名の紫式部咲くすみれ

笙染さん、こんにちは。
御句拝読しました。
ちょっとよくわからないのですが、何と何が同じ名前なのでしょうか?

もちろん俳句は想像の文芸で、こういうことをお聞きするのは野暮だとわかっているのですが、句会ではなくて勉強のための道場ということでお許しください。

源氏物語の紫式部とすみれの名前が同じ?
他のムラサキシキブという花とそのスミレとが同じ名前?
もし前者であれば、感じさんの後追いのようですが、同じ名前、というより、「紫式部という名のすみれが咲く」、ということでいいのではないですか?

・光り咲く紫式部なるすみれ

「光り咲く」と「咲きほこる」を迷いましたが、源氏と言えば「光る」だろうとこちらにしました!

点数: 1

「甘い蜜求めた私カブトムシ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 甘い蜜求めた私カブトムシ

市瀬ひとみさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。面白い句ですね。
カブトムシは季語ですが、その書き方とか、使い方については、先のお二人から的確なアドバイスが出ていますのでご参考になさってください。
俳句は自分のことを詠むのが基本ですが、それが過ぎると日記になったり、孤立してしまって読み手が入っていけない世界になってしまいます。
発想を変えて、カブトムシを観察してみてはいかがですか?

・兜虫蜜を求めて捕らわれり
・蜜求め林さまよふ甲虫

「えっ、これ、私のことじゃない?」と思えてきませんか?

ちなみに蜜は甘いと思いますので、「甘い」は省略しました。

点数: 3

なおさんの俳句添削依頼

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