「天高ししづかに軋む観覧車」の批評
回答者 なおじい
添削した俳句: 天高ししづかに軋む観覧車
こんにちは。卓鐘様、いつもお世話になってます。
拙句「無人駅のトイレ」ご評価有難うございました。思いがけず高評価いただけて励みになります。
御句、観覧車ですね。私も実は最初は、下から見上げて、「こんなしっかりした観覧車も、耳をすませば軋み音がしているものだなぁ」という感慨を詠んだものかと思いました。その見上げている観覧車の背景に、高い空が広がっているという景です。
さすが卓鐘さん、と思ってコメント拝読。おお、違った、頂上付近の軋みのほうですか!なるほど、観覧車のゴンドラは頂上で揺れが変わりますからね。その微妙なところを詠もうとするとは、これまたさすがと思いました。ただ、それは、秋の季語を置き下五を観覧車にする縛りの中では無理ではないか、とも思いました。
原句でも、「絶対に落ちたりしない安全なゴンドラが静かに軋んでいる。その音が聞こえるのは、下界の喧騒から最も離れた頂上のつかの間の静寂の中だからである。またこのあとは、少しずつ、騒がしい地上に戻っていくのだ」という感慨が滲み出ていると思います。
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