俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の2ページ目

「花海堂雨に打たれる家の前」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 花海堂雨に打たれる家の前

こんにちは

この句は「花海棠」が雨に打たれているようにしか受け取れませんでした
中七「雨に打たれる」が花海棠にかかっているように受け取れることと、句の中に「雨に打たれるもの」が花海棠しか登場しないから、という理由だと思います

が、コメントからはもしかしてご自身が雨に打たれているということでしょうか?
だとしたら「家の前」という説明よりも、ご自身の描写の方が優先だと思います

以下「花海棠」が雨に打たれている前提で
◆「家の前」という言葉には、映像がありそうで実はないので、ここは変えどころです。「家」を出したいならば、誰の家か?ということの方が大切かと思います
◆語順で「花海棠」を先に(上五で)見せるか後で(下五で)見せるか、は重要なポイントです。
 今は一物句なので、花海棠を先に上五に出すと、あとは花海棠を描写するしかなさそう・・なので、一物句か取り合わせか、というのも大切なポイントです。

・花海棠雨に打たれてをりにけり  (一物)
・花海棠雨に濡れたる傘の家  (取り合わせ)
・あの人を待つや雨中の花海棠  (一物か取り合わせか曖昧なかたち)

点数: 1

「北国の夜明けの如く桜映ゆ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 北国の夜明けの如く桜映ゆ

こんにちは

そうですね「映ゆ」問題

俳句というのは説明や作為と相性が悪いので「○○目立つ」とか説明されると興覚めしがちです。「映ゆ」「映える」も同じで、わざわざ「映えているよ」説明されなくても・・というケースが多いです。
御句も同じで、他の部分で使った言葉を信頼すべき(あるいは工夫すべき)で、「映ゆ」とわざわざ説明する必要はないと思われます。

・北国の夜明けの如き桜かな

「映ゆ」「魅ゆ」などの説明をするよりも、そう思えるような句を作りましょう、ということでしょうね

点数: 3

「青空の青の見えざるさくらかな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 青空の青の見えざるさくらかな

こんにちは

風景は見えますし工夫も感じます

二度目の「青」がやや理屈っぽく、蛇足感と音数合わせを感じました。
素直にいくなら「青空の見えざる桜」
青を強調したいなら「空の青見えざるさくら」でしょうか

・空の青見えざるほどのさくらかな
・満天のさくらや空の青見えず

点数: 2

「寄り添いて家族のようにつくしんぼ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 寄り添いて家族のようにつくしんぼ

こんにちは

悪くない句だと思います。
「つくしんぼ」の一物句であることと、文語現代仮名使いがこの句ではやや違和感でしたので、二文字だけ変えたいです

・寄り添って家族のようなつくしんぼ

点数: 2

「山蝶や乗り間違へりこの電車」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 山蝶や乗り間違へりこの電車

こんにちは

◆見た目で三段切れしていますね・・
 「山蝶や(切れ字)乗り間違へり(終止形の切れ)この電車」

◆見た目の三段切れのせいもあって、意味を受け取りにくくなっています
 私は初読で『電車を乗り間違えたのは自分であり、乗り間違えた先でいつもは見ない山蝶と出会った』という句だと思いました
 本来は【山蝶の一物】なのですね。まずは誤読を防ぎたいです

◆「乗り間違えた」というのは作者が蝶に対して想像した擬人化の比喩
 ダメではないですが、ここにも誤読のタネがありそうです

◆「山蝶」これが意味深な単語でして、受け手の深読みを誘います
 わざわざ「山の蝶である」と言っていますので、自分が普段乗っている電車ではないと強調したい印象を受けます。そこに「自分が乗り間違えた」という誤読への誘導もありそうです
 御句の本来の主題は「蝶が電車に迷い込んできた」でした。
 「山蝶」の「山」には映像がありません(しいて言えば「山ではない場所では見ない蝶」くらいの説明です)ので、具体的な映像のある蝶の名前に変更するのが良いかと思います。蝶の種類がわからないのであれば「山」を強調するメリットはこの句では薄い気がします。
 どうしても「山の風景」という説明をしたいのであれば「山の」という風にした方がよいかと・・

ひとまず、切れを減らす・比喩を比喩とわからせるなどして受け手に一物句と理解させるのがよいと思います。その上で、言いたいことを詰め込むのではなく、どれを残すかを考えてみることかと思いました

・この蝶は乗り間違へりこの電車
・山蝶は山の電車に迷い込み

点数: 2

イサクさんの俳句添削依頼

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