東雲の窓よ椿の実は黒し
回答者 ハオニー
添削した俳句: 東天よ寒暁を知る椿の実
お初にお目にかかります、ハオニーです
椿の実の収穫はそろそろ終盤といったところでしょうか
「東天」→明け方の東の空
「寒暁」→冬の寒い明け方
と、明け方という時間情報が重複しています
季語「椿の実」で秋だとわかるので、季語としても時間情報としても、重複の原因は「寒暁」です
東天だと「明け方の東の空」が色彩よりもはっきりと打ち出されるため、色彩情報のある東雲(しののめ)の方がよさそうです
ちなみに、東雲(しののめ)だけでは季語として機能しません
初東雲となると新年の季語となります
窓の向こう側の日の出と椿の実を見ている、のが意図のようですから
「東雲の窓よ」と優しく詠嘆してみます
残りの音数で椿の実の成長する様子を描けば、季語を確実に主役にすることが出来ます
東雲の窓よ満ちゆく椿の実
東雲の窓よ椿の実は青し
点数: 1