「彼岸花ファインダ越しのボードレル」の批評
回答者 腹井壮
添削した俳句: 彼岸花ファインダ越しのボードレル
昨日句会の代表(森澄夫の直弟子)に
名月や男の作る手打蕎麦
の取り合わせの解説をお願いしました。
ワタシなり分析しますと要は「考えるな 感じろ」という事になります。俳句にも鍛え上げられた肉体的美と哲学思想が必要な気がします。
遅くなりましたが森田拓也さん、おはようございます。
いつも的確なアドバイスを頂き有り難うございます。
ワタシはギャンブルをしません。ボートレースやオートレースは聞いた事がありますがボードレールなる固有名詞らしき言葉は恥ずかしながら存じておりませんでした。
便利な世の中になったものです。サクッとネットで調べました。
その上で原句を読み直した結果感想として「ふーんなるほどね」ということです。
厳しい言い方をすると作句意図と計算があからさまなんですよね。勿論こういう句を評価する方もいらっしゃいますが森田拓也さんの目指す道としては合致しない句だと思います。
最近の添削依頼の句で良きお手本になるのが
極寒の闇に浮かびし白川郷(添削後 極寒の闇に浮かびぬ白川郷 ) 徹之
寒灯や岬の先の一つまで 大浦三津子
こちらの方向性ではありませんか?勿論自分が勘違いしているだけかもしれませんが。
あからさまな作句意図と計算を隠すならボードレルに対して彼岸花ではなくベクトルと距離を少しずらした季語を斡旋する必要があります。
森田拓也さんは御自分の詩人としての分析力とハオニーさんの理数系分析力をうまくミックスさせる事は予想がついていました。ですがハオニーさんの分析思考はかなり深いです。自分もその分析思考を分析しきれていません。
ヒントになりそうなのが平野こぼ(たしかこの人も理系)の100の発想法シリーズです。
改めて図書館で読み直してみようと思います。
確かに売るためとはいえ本のタイトルって魅力的なフレーズが並んでますよねぇ。
長文失礼しました。
点数: 1