ーーーーーピアノに譜面置く月夜
回答者 ハオニー
添削した俳句: 月明かりピアノに譜在りし日のまま
ピアノは哀しい音から弾んだ音まで出せるようで素敵ですね
この句は「譜」が「入らなくなって押し込んだ」、つまり寸詰まりな表現です
むしろ、「日のまま」を削った方が私はいいかなと思います
月明かりピアノに譜面ありし日よ
これで形は整いました
ここからは「故人が弾きに来るかも」という思いを投影してみようと思います
季語を少し削らないと入らないため「月明かり→月夜」とします
「ピアノに譜面」このまま残します
「置く」を足して「ありし日よ」を消し、なんとかトータル5音稼ぎました
手直しの句は、わざとーーーーーを入れておきました
5音分あればいろいろできますので、一つの目安として覚えておくとよさそうです
仮に故人が伯父さんだとしましょう
伯父おらぬピアノに譜面置く月夜
もしかわいい我が子なら
吾子おらぬピアノに譜面置く月夜
と、人物の存在を匂わせるだけで「もしかしたら、戻ってきてピアノを弾いているかもしれない」という作者さんの想像が言葉になって入りました
点数: 1