俳句添削道場(投句と批評)

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銀杏を落としに来たり又三郎

回答者 雨々

添削した俳句: 銀杏を落とすは風の又三郎

新米さん こんにちは^^

メルフェン (^O^)< ステキ )
俳句というと なんだか枯れた句というか侘しさ、寂しさを強調した句が良い句みたいになっているのが
苦手な自分なので メルヘンやミステリーな句は読んでいてわくわくします。

まず イチョウかギンナンか。
ここは風の又三郎が出てくる=宮沢賢治=農業=実り・豊か=イチョウの葉よりギンナン(実)
と詠み手なら受け取りたいところです。

で、『銀杏を落とすは風の又三郎』大好きなのですが、少し勢いを付けてみました。
落としに来たりとすることで 何となく 【どどぅ!】と来た 瞬間の臨場感が出るかと思いまして。
「たり」で一旦切ることにより、詠み手は「ん?何が来た?」と思う 瞬時考えさせる時間も作れます。

そして又三郎さんですが 「風の」を入れられればベストで親切でしょうが 入りませんし、
このシチュエ-ションで又三郎といえば風の又三郎であると 大抵の人は解ると思います。
年末に 三郎 と言ったら北島三郎…的な

いずれにしろ 絵本の様に楽しい句でとても好きです。
ありがとうございました。

点数: 7

落ちてゆく銀杏や風の又三郎

回答者 ハオニー

添削した俳句: 銀杏を落とすは風の又三郎

私も盛岡に5年いました
宮沢賢治の描こうとしたイーハトーブは、私が想像するよりももっと詩的なのだと思っています

銀杏を落とす(○○)は
と、()内の○○が省略されていますね
おそらく「風」か「鳥」が入るのだろうと読み手は予想できます
最後の最後で風の又三郎、これには私も驚きました
その着地はユニークすぎます

作者さんにしか分からないことが1つ
銀杏は「ぎんなん」なのか「いちょう」なのかどちらとも取れます
「ぎんなん」なら五七六の字余り、「いちょう」なら全部合わせて17音と解釈できます

俳句の韻を信じて読むならば、銀杏は「ぎんなん」でしょう
銀杏を落とせる風の又三郎
と、あまり効果のない「は」を外すのがこの場合の手直しの提案です

この句の「は」がどうしても必要だったと仮定するならば、この銀杏は「いちょう」と読むのでしょう
イチョウがハラリと落ちる感じと、風の又三郎の冒頭の激しい「どっどどどどうどどどうどどどう」という風との対比を思わせたいなら、イチョウに焦点を当てるのが一番やりやすいです
この場合でもあまり活きていない「は」は外しましょう
手直しの提案は、2カットの映像にすることです
俳句をうまく「切る」と「切らない」ときよりも読み手がイメージしやすくなります

点数: 3

朝顔の紅き葉を摘む日暮れかな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 秋の朝花より紅く葉を散らし

お初にお目にかかります、ハオニーです
秋は葉が紅くなる季節ですね
北海道・東北は基本的に1日の気温の差が大きいので、綺麗な紅葉になるようです

この句を読んで、紅葉のことかと思ったら説明にあるのは朝顔...

しかも、紅き葉っぱは風で散ったのかと思ったら、説明には朝顔の紅い枯れ葉を摘む...

句の説明を表現したい場合は、その通り書きましょう

一番気になったこと
句の説明と俳句が寄り添っていないですね
説明は説明、俳句は俳句と違うことを書いてます
これでは、作者さんの意図は読み手にストレートに通じないでしょう

点数: 1

思い出を寄せて還して秋の波

回答者 輝久

添削した俳句: 思い出も共に流して秋の波

今日は。
大浦さまは海辺育ちの様ですね。海辺は気持ち良いでしょう。

もの凄く、ありふれた句になりましたが。こんなのも良いかなと思いまして。

点数: 1

思い出を流し秋の波さざめく

回答者 ハオニー

添削した俳句: 思い出も共に流して秋の波

秋の波と、穏やかで寂しげな季語を選ぶあたり傷心な作者さんの気持ちが滲んでいますね

言葉の意味の重複はもったいないですね
「○○も」といえば、○○のほかに何かがあると分かるので「共に」は不要です

ここからは、いろいろやってみることに
思い出が秋の波によって再現されるかのようだという意味を込めるなら
思い出を流し秋の波さざめく

思い出なんて秋の波に乗せてどっか行けというのなら
思い出を流す秋の波ざわめく

思い出の私カムバック!なら
思い出の中へと誘う秋の波
なんていろいろ考えてみました

言葉の意味の重複を避けると、新しい世界が拓けてきます

点数: 2

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