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「ため息や未決の山の年の暮」の批評
回答者 ハオニー
添削した俳句: ため息や未決の山の年の暮
短歌も川柳も自信のないハオニーです
短歌や川柳と違い、俳句は明確な「型」、いわゆる先人の成功例と失敗して反省した例がきちんとあります
その成功例と失敗例を頭に入れると、だいたいの善し悪しが判断でき、評価すべきところが分かるようになるのです
型というのはこんな感じです
一例を...
型
切れ字は一句で複数回用いるべきではない
理由
切れ字はすぐ上の言葉を詠嘆(感動したと言い切る)するため、それが複数あっては句が成立しづらいため
と、こういったことを頭に入れれば、後はどのように型を句の中で応用させるかだけです
たからアドバイスがしやすいのです
だいぶ前置きが長くなりましたが、この句の場合...
「ため息や」という焦りや絶望といった感情は、「未解決の山(書類?)」と「年の暮」があれば、読み手の想像できる範囲にあります
読み手が想像できる範囲を考えると、感情を入れた俳句は相当作りづらいものです
そして、未決ですね
「未解決」は未だに解決されていない、「未決」は未だに決まっていない、ですので少しだけニュアンスが違いますね
ため息や未処理の山の年の暮
「未処理」と言えば音数的にも意味的にも表面的な解決とはなりますが...
これで終わらないのがハオニーです
・未決の山が説明を読まないとよく分からない
・中間管理職のサラリーマンの感じが出ていない
街工場の社長さんの句とも考えられる
これらの点、私としては調整したいですね
未解決書類千まい年の暮
社長なら自分で決断できるけど、中間管理職だと自分で好きには決められない...
だから千枚も貯まったんだ
という皮肉も挟んだつもりです
点数: 1