俳句添削道場(投句と批評)

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「ラーメン屋へ集う家族の九月かな」の批評

回答者 りんごのほっぺ

添削した俳句: ラーメン屋へ集う家族の九月かな

ラーメン屋にいくつもの家族が集まっていて食事をしている光景は、
俳句になりにくいなと感じました。
ラーメン屋に一つの家族が集まっている、とも読めるので、
「店」「集う」「家族」「集う」が重複表現に見えます。

句意からは離れてしまいますが、
「家族の構成員それぞれがラーメンの音をたてている食事風景」
などと、家族ひとつに焦点を絞ったほうが、
俳句らしくなるのではと思います。

点数: 1

蒲の穂の爆ぜて吹かれる日暮れかな

回答者 ハオニー

添削した俳句: がまの穂の爆ぜて吹かれて日の暮るる

お初にお目にかかります、ハオニーです

爆ぜる、という言葉にチャレンジしましたね
オリジナリティある言葉は大事です

気になること
動動詞は2つ以内だとまとめやすいですが、3つだと華麗に収めるのは難しいものです

日の暮るる→日暮れ
とすると、動詞を1つ減らせます
「爆ぜる」「吹かれる」よりは消しやすい部分ですからこれにしました

蒲の穂の爆ぜて吹かれる日暮れかな
これで動詞を減らしつつ「爆ぜる」のインパクトを活かすことが出来たかと思います

点数: 2

深秋を肴に酌める独りかな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 秋深し宿酔い覚悟の独り酒

お初にお目にかかります、ハオニーです
秋は寂しくもあり賑わいもある、酒の肴が多い季節ですね

宿酔い覚悟の
が気になりました
家飲みなのに宿?という疑問と、「酔い」とあるけど、酒が後で出てくるため必要なのか?という疑問です

少し手を入れてみます
「秋深し」もいいけど「深秋」を使います

酒の肴としてこの「深秋」を!
という意味を込めて敢えて「酒」を消します

深秋を肴に酌める独りかな

これで少し格調が上がったと思います
この句、秋の楽しさよりも寂しさの方が強いかもしれません
でもそれも秋の魅力ですねっ!(私は夏生まれ)

点数: 2

からからと秋の落葉のかけくらべ

回答者 ハオニー

添削した俳句: からからとかけくらべする落葉かな

特にここがおかしいという部分はこの句にはありませんね

ただしこれは枯葉という季語があるため、冬の俳句です
「秋の落葉」となると秋の季語となれます

俳句とその説明の間に僅かな違いがあるため、少し手を入れてみます

「する」「かな」をうまく消して「秋の」を足します
からからと秋の落葉のかけくらべ
これで僅かなところは直りました

しかし俳句の説明を「冬だ」と言い切れば、あの句はしっかりと生きます
「落葉は冬の季語だったのか」と覚えていただければ幸いです

点数: 2

亡き夫の微笑む夏の別れかな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 夢暁の誠のしるべあなかしこ

この句を数年後の作者さん自身が見たとき、すぐに意味を理解できるだろうか
と考えれば、この句がいい句か問題のある句かは分かるでしょう

それではこの説明を活かした句をお見せしたいと思います
「亡き夫」「笑顔」「7月24日」
このあたりを活かします
夫と書いて「つま」とも読めます
「おっと」と読まない方が整うのです

笑顔にも種類があります
大笑い、苦笑い、微笑み、愛想笑い...
一番近そうな「微笑み」でいきます

別れを連想させることができる「7月24日」らしい季語を入れます
7月24日は夏の終わりが近いので「夏の果(なつのはて)」という季語が使えそうです
しかし、果の一字がイメージが良くないため「夏の別れ」を使います

亡き夫(つま)の微笑む夏の別れかな
こうなると、季語「夏の別れ」が亡くなった旦那様との思い出や記憶を呼び起こしてくれる効果も期待できます

思い出を再現しやすい俳句になっていれば幸いです

点数: 1

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