「夕焼に押され自転車止めてをり」の批評
添削した俳句: 夕焼に押され自転車止めてをり
小学校の教科書に載っていた「夕日が背中を押してくる」がパッと浮かびました。あの詩は「みんな早く帰りなさい」と優しく促すものでしたが、イサクさんの俳句は「押されて立ち止まる」なんですね。
夕日は太陽を指してるけど、夕焼は空を指してるんですよね。つまり空に押されているのか…?
私だったら「押され」じゃなく「引かれ」にしてしまいそう。きれいな夕焼空に「引き止められた」というかんじ。でもそうじゃないんですよね。
「夕焼に押され」たのはやっぱり背中なのかなという気がします。勇気をもらった、というような。そして自転車を止めた、その先に何かありそう。
好きな人に声をかけてみよう。ケンカしてしまった友人にちゃんと謝ろう。今まで言えなかったことを大切な人に伝えよう、とか。
何か前向きな行動を起こす決意をしたというか、心を決めた瞬間を切り取った句のような気がしました。
全然違ってたらごめんなさい。
点数: 1