「五月晴れ朝シャンの髪なびかせて」の批評
添削した俳句: 五月晴れ朝シャンの髪なびかせて
市瀬ひとみさん、こんにちは。
拙句ヘアピンの「や」の問いかけに真摯にご回答くださいまして、有難うございました。勉強になりました!
さて御句拝読しました。気持ちのいい句ですねー。
季語の「五月晴れ」は、この時季の晴れた天気のことではなく、梅雨のさなかの晴れ間のことですね。市瀬さんもそのようにお使いだと思います。
梅雨でジメジメした毎日、カラッと晴れた日に朝シャンして出かける、そこが気持ちよさにつながっています。
御句のコメントですと、朝シャンして出かけるのはご自身なのか娘さんなのかわからないですが、俳句は基本的に自分のことを詠むので、この場合はご自身のことと受け取ります。
私が一つ気になりますのは、「朝シャン」という言葉です。もう普通でしょ、という考えもありますが、私はかつて、そう思って「タワマン」を使いましたところ、略語は気をつけて、というアドバイスを受けました。「チャリ」もそうです。
そこで、そういう指摘を受けないように考えますと、
・五月晴れ朝起きてから髪洗ふ
となるのですが、「髪洗ふ」が夏の季語になるのでこのままでは季重なりになります。それに説明臭くなりますね。
・髪洗ひ朝日の中を颯爽と
これならいいかもしれません。でも、五月晴れも朝シャンもなくなってしまいました。これは申し訳ないですね。
原点に戻り、朝シャンさえ気にしなければ、私としては好きな句です。このままいただきます。
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