「九十九里春雷轟き無情かな」の批評
添削した俳句: 九十九里春雷轟き無情かな
岡田 洋一さん、こんにちは。
御句拝読しました。
九分九厘完成していたものを、春雷によって壊されてしまいましたね。
それを九十九里と表す!上手いですねー。
こういうのは、見え見えだと嫌われることがありますが、御句はそこまでではないですね。
御句、中七、春雷轟き、は、轟きは中八になりますね。
岡田さん、もしこれから俳句を続けるのであれば、中七はとにかく守ってください。
私も最初は、いいじゃない、八音で何が悪いの!?とか思っていましたが、こう言ってはなんですが、上達すると、中八のダメさがわかると思いますよ。
それと、とにかく最後が「かな」で終わる場合は、途中に切れ(らしきもの)を入れないほうがいいということも、そのうちおわかりになると思います。
あと、無情かな、という締め方は、「なんと言ったらいいのか、言葉がありません」と言っているようなもので、それではダメですね。読み手に気持ちが伝わりません。
・春雷の無情に響く九十九里
・九十九里響き渡るや春の雷
よろしくお願いします。
点数: 1