「春の風五線譜の上舞ひさうに」の批評
添削した俳句: 春の風五線譜の上舞ひさうに
東野宗孝さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。春らしい、軽やかな気持ちのいい句ですね。
ただ、今ひとつ気になりますのは、ご自身でも懸念しておられる「舞ひさうに」です。
俳句では、作者に言い切って欲しいというところがあります。そこから読み手は賛同したり否定したり、たまには疑ったりして、想像を膨らませるのです。作者が「どちらだろう、わからない」というような中途半端な立ち位置ですと、読み手は想像を膨らませるというより、想像不能に陥ります。もちろん、そんな状況でも無理矢理想像するタフな方はいらっしゃるでしょうが、少なくても私は言い切りの方が有難いです。
その点から御句を見ますと、「舞ひそうに」とあります。「舞うのか舞わないのかわからない」ということですので、「どっちなんだい!?」となりそうです。
かぬまっこさんがいいご提案句をお出しですが、私は次のようにご提案します。
・春の風五線譜の上舞うように
口語体で失礼します。
点数: 1