俳句添削道場(投句と批評)
なおさんのランク: 師匠2773段 合計点: 8,438

なおさんの俳句添削依頼

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古民家に偲ぶ昭和や春時雨

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梅の香を乗せて送迎バスの着く

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三寒も四温も母の腕まくり

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点滴のスタンド歩く春廊下

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風花を吹雪とぞ呼ぶ都会の子

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なおさんの添削

「薫風や弓引く少女の凛として」の批評

添削した俳句: 薫風や弓引く少女の凛として

春の風花さん、こんにちは。
御句拝読しました。気持ちのいい句ですねー。
このままいただこうかと思って、他の方々のコメントを拝読しましたら、なるほど、そうか、「凛として」って、どこを見てそう思ったのかわからないままに「凛として」となっていますね。弓引く少女と言ってるのだから、弓を引く姿にですよ、と言われればその通りでしょうけど、そこを何か表現して、読み手に、ああ、それは凛とした雰囲気を感じただろうなぁ、と思わせることができたら素晴らしいですよね。

中八は、できれば避けたほうがいいと思いますので、おかえさきこさんのご提案句にヒントをいただき、

・弓を引く少女直立風薫る
・真っ直ぐに弓引く少女風薫る
・薫風や少女弓引く立ち姿

こんなのを考えました。よろしくお願いします。

点数: 0

「下糸の絡まりほどく青葉風」の批評

添削した俳句: 下糸の絡まりほどく青葉風

るるさん、こんにちは。
拙句「カーネーション」にコメント有難うございました。るるさんは、いつも、「こんな風に読んでくれたらいいな…」と思っている通りに読んでくださいますね。るるさんのコメントを拝読すると、「投句して良かった」と思います。

と言いつつ、私のコメントは的を射ているかどうか。

御句拝読しました。うーん、下糸!やはりちょっとわかりにくいかもしれません。私は、先日BS再放送の朝ドラで「カーネーション」をずっと観ていて、よくミシンを踏むシーンが出てきたのでわかりましたけど、皆さんどうでしょう?

あらちゃんさんもミシンと入れては?とのコメントですね。

それと原句では、流れから、青葉風が糸をほどくみたいですよね。確かにそうかもしれませんし、それならそれで面白いですが、

・絡まりしミシンの下糸青葉風

これなら、「糸が絡まったけど、気持ちのいい風が吹いてきて、そのうちに無事にほどけたんだなと想像してくれますよ」、と提案しようとしたら中八だ!
あまり気にならないとは思いながら、気づいてしまったので、

・絡まりしミシンの糸や青葉風

これならどうだ!もはや、上糸か下糸かは関係ないだろう、という考えです。

これを、

・絡まりしミシンの糸や梅雨に入る

とかにすると、ほどけゆく感がなくなりますね。このままほどけなさそう。
よろしくお願いします。

点数: 0

「清和の渓上れど阻む鉄の柵」の批評

添削した俳句: 清和の渓上れど阻む鉄の柵

ノワールさん、こんにちは。初めまして。
私も先日、等々力渓谷に行きましたよ。何にも知らずに。まさかの通行止め。呆然としました。
イベントや催しなどであれば、やっているかどうかは確認してから行きますが、まさか渓谷がやっていないなんて考えもしなかったから。
ノワールさんは、それでどうなさったのですか?私たちは…いや、やめておきましょう(笑)。

さて御句拝読しました。面白いですね。ですが、季語が生きていませんよね。渓谷を気持ちよく散策したのであれば清和が生きますが、通行止め!散策できず!残念!これでは清和が泣いてしまいます。

そもそも、十七音の中に、「楽しみにしていた渓谷に散策に行ったら通行止めだった」という、気持ちの良くない事実と、とても気持ちのいい「清和」という季語を合わせる。難しいですねー。

例えば、散策ができたとしましょうか。

・唯一の渓谷歩き清和かな
・渓谷の風の轟く清和かな

みたいなことが詠めますが、通行止めですからねー。

・渓谷に降りられずいる清和かな
・渓谷をあきらめ帰る清和かな

面白くないですね…。俳句はできるだけ、否定を詠まないという原則があるようですよ。話が複雑になったり、季語が生きてこなかったりするからのようです。

ちなみに全部、「清和かな」にしたのは、三音の季語は冒頭に置くと難しいからです。ですので「かな」を付けて下五に置きました。

今回は残念でしたが、整備が終わればまた通れるようになりますので、そうしたらあらためて散策してご投句ください。よろしくお願いします!

点数: 0

「多様なる友在る学舎若葉色」の批評

添削した俳句: 多様なる友在る学舎若葉色

やんさん、こんにちは。
御句拝読しました。コメントで学校の様子を教えてくださって有難うございます。御句を鑑賞するうえで参考になります。

内容的に感銘を受けますのでこのままいただきたいところなのですが、私の個人的な意見として二点お伝えしますね。

一つは、やんさんもお気になさっていますが、「在る」です。「人」のことですよね。「多様性がある」とは言いますが、「友だちある?」「あるよ」とは言いませんよね。やはり「居る」ではないでしょうか?

二つ目は、下五の「若葉色」です。雰囲気はわかるのですが、若葉色ですと、みんな同じ色な気がして。すぐその前で、色々な人がいる、とおっしゃっているのに。
おっしゃりたいことはわかりますので、「若葉」は残して、

・多様なる友の集ふや若葉風
・多様な友つどふ学舎(まなびや)若葉風
・多様性集ふ学舎(がくしゃ)に若葉風

などはいかがでしょうか。「いる」も使いませんでした(笑)。よろしくお願いします。

点数: 0

「ヌボオッと青鷺杭に生えてをり」の批評

添削した俳句: ヌボオッと青鷺杭に生えてをり

田上南郷さん、こんにちは。
御句拝読しました。詠み直しですね。
前の句は、そう言えば、「不動」が入っていましたね。青鷺は確かに水辺で塑像のようにじっとしていることで有名ですから、季語に不動の意味が含まれていますね。
私は、南郷さんがそこから僧に結びつけたのが面白いと思いました。しかも、青鷺は群れていませんよね。そこから、孤高の托鉢僧ということで私の提案句「青鷺の杭に托鉢僧のごと」となったわけです。

しかし、南郷さんのおっしゃりたかったのは、僧侶のようだというより、「杭と一体化している」ということだったわけですね。それなら今回の「杭に生えている」というのは上手い表現ですね。

ただ、私は上五の「ヌボオッと」がちょっと気になりました。私は、このオノマトペですと、青鷺が何も考えず、気が抜けて薄ぼんやりしているように読めてしまうのです。
もちろん、南郷さんがそうお感じになったのならそれでいいのですが、私には、自分以外の動物が何を考えているかはわかりませんので、あくまで客観的な描写にしています。ですので、

・青鷺の水辺の杭に生えてをり
・立ち杭に青鷺まるで一体化

こんなふうに考えました。よろしくお願いします。

点数: 1

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