「ヌボオッと青鷺杭に生えてをり」の批評
回答者 なお
田上南郷さん、こんにちは。
御句拝読しました。詠み直しですね。
前の句は、そう言えば、「不動」が入っていましたね。青鷺は確かに水辺で塑像のようにじっとしていることで有名ですから、季語に不動の意味が含まれていますね。
私は、南郷さんがそこから僧に結びつけたのが面白いと思いました。しかも、青鷺は群れていませんよね。そこから、孤高の托鉢僧ということで私の提案句「青鷺の杭に托鉢僧のごと」となったわけです。
しかし、南郷さんのおっしゃりたかったのは、僧侶のようだというより、「杭と一体化している」ということだったわけですね。それなら今回の「杭に生えている」というのは上手い表現ですね。
ただ、私は上五の「ヌボオッと」がちょっと気になりました。私は、このオノマトペですと、青鷺が何も考えず、気が抜けて薄ぼんやりしているように読めてしまうのです。
もちろん、南郷さんがそうお感じになったのならそれでいいのですが、私には、自分以外の動物が何を考えているかはわかりませんので、あくまで客観的な描写にしています。ですので、
・青鷺の水辺の杭に生えてをり
・立ち杭に青鷺まるで一体化
こんなふうに考えました。よろしくお願いします。
点数: 1
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「青鷺」の読み直しです。
私の感じた「不動」(これは写真と、それに添えられた友人のコメント)と「僧侶」(実際には禅僧のように感じましたが字数の関係で僧にしました)は、おそらく「青鷺」という季語のなかに、ある程度共有されているのでは?とおもいました。すると、私は季語そのものを語っていたことになります。そこであの写真から「一番感じたことはなにか?」を、写真をじ〜とみながら考えました。すると「杭と青鷺がなんの違和感もなく一体化している」そのことがオモシロイと感じているのでは?という思いに至ったしだいです。
その一体感を表現できているかどうかわかりませんが、よろしくお願いいたします。