「日差し待つ春雨ごとに呼吸する」の批評
添削した俳句: 日差し待つ春雨ごとに呼吸する
こんばんは。はじめまして。
初心者さんでしょうか。よろしくお願いします。
御句
◆まず五七五のリズムと季語「春雨」ですね。
ここまでは良いと思います。
初心者さんで出来ない人もかなりいらっしゃいますので、ここは上々。
また、単語一つ一つの意味もわかります。
さて、句の全体の方ですけれど、ここがまあまあ厳しめになりますね・・
◆「何が呼吸しているのか」がわかりませんでした。初読では作者が呼吸していることを言いたいのだと思いましたが、確信は持てず。
コメントを見たら「生命の息吹をイメージ」とあります。
・・・イメージ?はて?となってしまいました。
◆「日差し待つ春雨」で今雨が降っているのかなあ・・と思いきや「春雨ごとに」と数日間の間に何度も雨が降ったり止んだりしているような言葉が来ます。
降ったり止んだりしているならば、「日差し」もその間にあったのでは?とか、いろいろ考えてしまいます。
たぶんですけれど、コメントの言葉どおり「イメージ」だけで言葉を並べて作ったのではないかなあ?と思いました。なので、ひとつひとつの言葉はよくても、全体がおかしなことに・・
俳句というのは、イメージよりも、季語や言葉で映像を生み出すことのできる一行詩、という面が強いので、まずは具体的な映像や行為を意識した作り方をお勧めします。
受け手が映像を思い描くことのできそうな例句を置いておきます。
古池や蛙飛びこむ水の音/芭蕉
荒海や佐渡に横たふ天の川/〃
会の日や晴れて又降る春の雨/子規
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