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宝ヶ崎学園のトレジャーハンター(序盤のみ) (No: 1)
スレ主 YM 投稿日時:
小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n1362fc/
ページを開いて頂きありがとうございます。
現在新人賞で一次通過を目標に色々と暇な時間を見つけては物語を書いている者なのですが、一章の冒頭を書き終え読み返してみると少し自分で首を傾げてしまう点がいくつかあったので投稿させて頂きました。
今回書いている物語の主軸は学校に隠された宝物を見つけるというモノです。
一章では主人公がこの学校に宝物が隠されていることを知り、それを探している宝探し部へ強制的に入部させられてしまうという展開を書こうと思っています。
そして皆様にお聞きしたいのは読んだ率直な感想(テンポが悪い、進行が遅い等)です。書く前から冒頭については色々と注意をしていて、後の展開に必要なモノだけを書いたつもりなのですが、どうしてもいざ書きあがると説明や回りくどい展開になっている気がします。
なので不要な部分やテンポが悪いなと感じた場面、分かりづらい地の文がありましたら指摘して頂きたいです。(あまり辛口の批評はメンタルが持たないので、オブラートに包んで頂けると幸いです)
※wordからコピペしたので余白などがズレていると思います。申し訳ありませんがそこはスルーでお願いします。
宜しくお願いします。
目的:プロになりたい!
要望:欠点の指摘歓迎!
この小説を批評する!宝ヶ崎学園のトレジャーハンター(序盤のみ)の批評 (No: 2)
投稿日時:
ああ、YMTHさんの言わんとする所がなんとなくわかる気がします。(いや全く違ったら申し訳ありません)
私は他の方の作品の良し悪しを語ったり、明確なアドバイスが出来るほどの技量も経験もないので、私の意見や提案は軽く聞き流す程度にしてください。
一章の冒頭での学園の説明ですかね。
物語の始まりから設定の説明が続くことは、あまり良しとしない、みたいなことをそこかしこで言われているイメージがあります。(この作品については、個人的にそこまで気にはならなかったですけどね)
そこで提案なのですが、学園の規模の説明は実際に入学してから学園を歩き回るシーンの中で語ったりするのはどうでしょうか? 実際に主人公が目にして、その規模の大きさに改めて驚かされるという描写を交えながら読者に説明、といったように。
部活動の特異さなんかも、実際に健兄なんかに連れられて紹介されながら、「事前に調べてきたけれども、実際に目にするとマニアックな部活動が多いな……」や、「青春部はやっぱり美男美女が多いながらも、先輩への態度や規律なんかはしっかりとしているなー」みたいな。
そこから強制的に入部させられる流れなんかも簡単に書けそう。
んー、いかがでしょうか?
長所。良かった点
学園の説明後の、幼馴染たちとの掛け合いなんかは読んでて面白かったです!
テンポも良かったですし、そのシーンの想像も簡単にできました。
私も新人賞に応募してみたいなと思って、手探りながらも小説を書いてみています。
お互いに一次通過できるような小説作り、頑張りましょう!
良かった要素
ストーリー キャラクター 文章
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
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宝ヶ崎学園のトレジャーハンター(序盤のみ)の批評の返信 (No: 3)
投稿日時:
お返事遅れてしまい申し訳ありません! そして読んで頂きありがとうございます!
なるほど、確かに学園の施設に関する描写はいざその場所についてからでもいい気がしますね。ですがユウさんにあまり気にならなかったと言って頂けたので、ひとまずはこのまま書き進めてみようと思います。
お忙しい中わざわざ有難うございました。この道は色々と苦悩困難がある道だとは思いますが、お互いに少しでも望む結果に近づけるよう頑張りましょう!
宝ヶ崎学園のトレジャーハンター(序盤のみ)の批評 (No: 4)
投稿日時:
すみません、先にお詫びしますが、オブラートに包むといっても、どういう匙加減かがよく分からない馬鹿者なのもので、率直に申し上げてみます(とにかく褒めるんだ、に徹するのなら嘘混ぜれば言えるんですが、そういうことは希望されてないみたいで)。
まだ7千字ちょっとなのに、既に進め方や小ネタ含めて宝の持ち腐れがあちこちにあるように感じます。実にもったいない、損してるんじゃないでしょうか。そのため、本来出せた面白さが殺されてしまっているような印象です。
まず「プロローグ」ですけど、ここに書かれた情報を私ら読者が冒頭で知っておく必要があるんでしょうか。宝物がある、という話っていろんな人が書いてるわけで、まず宝物というアイテムだけでは引き付ける力が弱そうです。しかも、結局見つからなかったと来ている。これって、第二章以降で開示しても充分なんじゃないかと思います。
第一章は主人公の特徴や性格をイベントで示してくれてまして、説明に堕すことなく進めてくれてあります。が、主人公以外の情報が多い。これから通う学校がどういうところで、入部しようとしている部活がどういうもので、とかとか。第一章のメインは「遅刻を回避すべく必死な主人公」じゃないでしょうか。
主人公、物凄くうっかり、かつ慌て者なところがよく“説明”されてますよね。小中学校時代の黒歴史は、健兄の台詞による説明でいいと思います。一つ一つ描写しても、所詮過去の話ですし、健兄の台詞で語ったことにより、ドジが広く知られてしまっていることも暗示できている。
入学式の集合時刻勘違いからロードバイク入手までは会話劇でいいと思います。そこからが問題というか、もったいない気がします。学校到着まで、いろんなアクシデントがありますよね。明示されているのは「ラウ〇ドワン1のバスと間違え」→「バランスを崩してゴミ捨て場にトップスピードでツッコんだり」です。間違えたから余計に焦り、ゴミ捨て場に突っ込んでしまったように受け取れます。その姿のまま学校に入って行って注目を浴びちゃうわけですよね。
なんで説明で済ませちゃうんだろうと思いました。学校に入るとき、例えば「鼻血垂らした、生ゴミまみれで(4月なのに)ハエがたくさんたかっている男が校門を入って来るなり『青春部はどこだあっ!』と叫んで、周囲を驚かせた(あるいは、無言でずかずか入って来て、周囲が避けて道ができる)」等々のシーンが作れちゃうだけのネタが仕込まれてるじゃないですか。
そういう派手なことをさせるには、前段のロードバイクを必死に飛ばすシーンが必要ですよね。なりふり構わないの度が過ぎれば、アクシデントも起こるのも自然な流れです。そこを説明で済ませちゃったので印象が薄くなり、汗だくですぐには動けない程度にばてていた、くらいが妥当な描写になってしまっているようです。
主人公の「遅刻できない」という必死、それによる混乱が学校到着でも続いているとしても、それを鎮めるイベントもちゃんと用意されています。健兄らによる、タクシーで学校まで来た、の台詞ですね。ここで主人公が正気に返る段取りが用意してあるじゃないですか。しかし、
> 本来なら心をときめかせていたであろう大理石の校門や、そこから靴箱まで綺麗に並ぶ桜の木々を楽しむ余裕も今はない。
という、後から考えてのことながら、冷静な観察の描写がありますし、
> 道行く同級生から怪訝な視線を送られる。……まずい、このままじゃ折角間に合ったのに結局変な人物だと思われてしまう。
という部分だと、リアルタイムで冷静に観察できてしまっています。この後の、タクシーでくれば良かったんだと主人公が自分に飽きれるシーンの効果を削いでしまっているように思えます。
それに、繰り返すようですが、説明がしばしば挟まれて、テンポを乱している印象も受けます。例えば、
> 「あ、いたいた。ちょっと大輔~」
> 僕らが溜まっていた校門の反対側から、そんな可愛らしい声と共にトタトタと女の子が走って来た。
> 「……あれ? つかさ?」
> その子の名前は大森つかさ。肩まで伸びたセミロングの茶髪と左目の下にある泣きぼくろが特徴的で、同年代より少しぷっくらな体をした愛嬌ある女の子だ。
> 健兄と同じく幼稚園からの幼馴染で、今日から僕と同様にこの宝ヶ崎学園に入学する新入生である。
> スクールバスの停留所の方から来た所から、きっと先ほどのバスに乗っていたのだろう。
> 「お、つかさじゃないか」
> 「あ、健兄久しぶり。うわ~、少し見ない内にまたムキムキになってる~」
です。地の文をほとんど抜いてみます。
> 「あ、いたいた。ちょっと大輔~」
> 可愛らしい声と共にトタトタと女の子が走って来た。
> 「……あれ? つかさ?」
> 「お、つかさじゃないか」
> 「あ、健兄久しぶり。うわ~、少し見ない内にまたムキムキになってる~」
会話は途切れなく続いているはずです(間があるとすれば、ちょっと大輔と呼びかけられて、主人公が応答するまで)。でも地の文での説明のほうが長いくらいになっています。テンポのいい会話の感じがしなくなっているような印象です。
「大輔」と呼びかけて「つかさ」と応答したこと、つかさが「健兄久しぶり」と言っていることから、3人の関係性は(この段階で必要な程度に)きちんと示されていると思います。詳しい話は後でいいはずです。
また、ヒロインの特徴を一気にいくつも示されても覚えられません。読んでいて、まだヒロインに感情移入してませんから、詳しく描写されても印象に残らないのです。
たぶん、初登場キャラの外見特徴は1つ示せば充分で、せいぜい2つまででしょうか(物凄く怖いのが特徴と例外は除く)。例えば「セミロングの茶髪を揺らせながら走って来た」とかです(たぶん、特徴的な部分を動かしたり変化させれば自然と印象に残りやすい気がする)。
これは自分もしばしば反省することなんですが、作り手は自分が考えたものを書き連ねるのが楽しすぎて、つい説明が過ぎてしまいます。書いてて楽しいから、読者も面白がるだろうとなんとなく思ってしまう。でも、受け手(読者)は作る過程の楽しさを共有してくれるわけではありません。面白いところだけ見せろ、それも楽に読めるように、と言って来るのが読者ですし、読者はそう望む権利があると思います。設定したことは書きたいでしょうけど、冒頭のツカミではぐっとこらえる必要があるように思います。
長所。良かった点
冒頭のツカミに盛り込むネタは既に十二分だと思います。主人公の性格もギャグベースの冒険タッチには適している感じがします。何を強調し、どういう順序で見せるかを工夫すれば、きっと続きを読みたくなるものにはるはずです。
良かった要素
ストーリー キャラクター 設定
宝ヶ崎学園のトレジャーハンター(序盤のみ)の批評の返信 (No: 5)
投稿日時:
手塚満様。読んで頂き本当にありがとうございます。自分で書いた文章だとどうも修正箇所を上手く上げることができなかったので、第三者様視点からの感想は大変参考になりました。
なるほど、確かに一章で書きたい事は「遅刻を回避すべく必死な大輔」です。手塚満様のおっしゃるとおり、それ以外で後に説明しても問題のないものは基本省いたほうが良さそうですね。
・本来なら心をときめかせていたであろう大理石の校門や、そこから靴箱まで綺麗に並ぶ桜の木々を楽しむ余裕も今はない。
この描写は校舎に関する情景を書いていなかったと後から付け足した一文だったのですが……ご指摘頂いてから改めて読み返してみると確かにテンポに間を空けてしまっている気がしました。
他にも会話文など、テンポよく書きたい時はそのテンポにあった書き方が必要なんだな~と感じました。数年前の書き始めて間もない時に『情景描写が全くできていない』とトラウマになるレベルでご指摘を頂けた機会があったので、少し状況説明に対して敏感になっていたのかもしれません。今回頂いたご指摘を参考にもう一度自分なりに添削をして、より読みやすい文章に出来るようやってみます!
それと最初のプロローグなのですが、あれは一章の終盤に「この学校には宝物など隠されていない」と確信している大輔ともう一人登場する新入生の子に健兄が「この学校には……伝説の宝物が隠されている」と告げる展開を書きたかったので、それも盛り上げるためにも冒頭に持ってきたのですが、あまり効果はなさそうでしょうか?
それと色々なサイトに「小説は最初の一ページで決まる」などと沢山書かれていたので、冒頭に読者の興味をそそるようなモノを書きたくてあのプロローグを冒頭に置いてみたのですが、あれだとむしろ冒頭の展開が長引くだけでしょうか?
図々しく申し訳ありません。宜しければそのプロローグと一章の終盤の展開についてのご意見を頂けないでしょうか? 宜しくお願いします。
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
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宝ヶ崎学園のトレジャーハンター(序盤のみ)の批評の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
プロローグが関係してくるのが一章の終盤ということでしたら、少々まずいと思います。プロローグの意味が分かるまでは、読者としてはお預け食らってるようなものですから。印象的なシーンではなく、情報の説明のみですから、おそらく忘れてしまいもしそうです。
作者視点ではプロローグの意味は分かっている(一章の終盤に関係するということ)。だけど、読者は作者から教えてもらわない限り、知る由もありません。読者に対する効果は薄そうです。
文章的には悪くないのに、プロローグとはいえ小説本文に含まれているから、余計なものに感じてしまう面が多々あると思います。冒頭は、読んですぐ分かって目を引き付けられるものだけにして、興味を掻き立てて頂くと、残りも読みたくなります。
あのプロローグは、なろうサイトでは「あらすじ」(実は宣伝文句)に置かれるタイプの文章、説明だと思います。この物語が何にまつわるものかということですね。プロローグ最後を、例えば「しかし、宝物に挑む執念の男が現れる。」みたいに締めくくればいかにもなあらすじになりそうです。
今のあらすじですと、全文で「宝ヶ崎学園に隠された伝説の宝物を探す物語。」のみです。これでは、タイトルに目をとめてくれた人を本文ページまで引き込むには弱いんじゃないでしょうか。目次も「プロローグ」「第一章」で内容的な暗示はありません。あくまでも、なろう受けで考えてですが、プロローグはあらすじに移したほうがいいんじゃないかと思います(目次に意味ありげなダブタイトルを付けるとさらに効果的)。
―――――――――――――――――――――
以上とは無関係ですが、説明過多について、どうしてだろうと少し分析的に考えてみました。つい説明や描写が過多になってしまうのは、書き始めの頃の手厳しい指摘があったわけでしたか。
しかし、今の作品を拝読すると、説明・描写技術は充分にお持ちのようです。と、感想だけ言っても曖昧かもしれません。少し、文章に即して優秀性を説明してみます(ただし、この部分は割愛したほうがいいとは思う)。
> この高校は二年ほど前に例の噂で全国的に注目を集めた学校だが、実はそれ以前からも少し変わった学校と言う事でネットでは話題になっていた。
プロローグから宝の件で引き継いでの紹介でスムーズに導入しておいて、その高校の一般的な特徴も、一般的な高校の差異で説明すると述べているわけですね。これから何を話すかが明快です。
> まず驚くべきは、その施設の大きさ、そして充実さである。
特徴の大要を簡潔に述べています。もう少し簡潔にするなら「~、施設の大きさと充実ぶりである。」くらいでしょうか。
> 普段登校する本校舎は各学年に二階ずつ分けられた六階建てで、二階から伸びる渡り廊下を進んだ先には各分野の授業を円滑に進める為の教室などがある旧校舎がある。
イメージする起点を本校舎にまず置いておき、「進んだ先」と表現し、てカメラ視点を旧校舎へと移動させてますね。イメージしやすい表現です。
(私などだとつい、「~六階建てで、それと旧校舎が渡り廊下でつながってて、旧校舎では各分野の~」などとやってしまいそう)。
> そこまでは一般的な学校と同じだけど、この学校は全寮制のため、その校舎の隣には僕らが日々の生活を送る寮が存在するのだ。
「そこまでは~だけど」と言うことによって、ここからがその高校独特の部分になると示せています。続いて「全寮制」という、ここ以降の説明の要となる大枠が提示されている。何を読み取ればいいかが明確で、楽に読ませる工夫が感じられます。
> その寮は一階が男女兼用の公共スペースとなっていて、二階からはツノが生えている様に二つの建物が伸びており、左が男子塔、右が女子塔と分かれている。
説明の流れが一階から上へと移動しています。これも一読してイメージするのが楽です。
また、さりげなく「男女兼用の」と言ってあることによって、共学であることも示せています(男子校か共学かのイメージの揺らぎがここで解消される)。共学と説明してもいいんですけれど、描写に混ぜて紹介できているのがポイントだと思います。こういう手法を使ってもらえれば、説明のくどさが和らぎます。
2階より上がツインタワーであると示すのに「ツノが生えている様に」はなかなかいい比喩だと思います。イメージがくっきりする。ただ「伸びており」という動きを感じる表現には、状態的な表現「生えている」を「生える」と動的にしてもいいかもしれません。
> それからサッカーグラウンドや野球場などの運動設備は勿論の事。一度に百人まで入浴出来るらしい清潔感のある大浴場、ボーリング場に室内プール、そして校舎裏には宝ヶ崎学園が所有する山や釣りの出来る川もあるらしく、実にその敷地の大きさは七万平方メートルにも及ぶらしい。
些細なことですが「勿論の事『。』」は「勿論の事『、』」でしょうか。長めの一文ですが、目も滑らずイメージもしやすい。大きさ・規模のイメージが揺らぎやすい大浴場は分かりやすく人数で示してあり、他の大きさが分かる施設は名前だけ示してある点がなかなかのものだと思います。
ただ、この一文はちょっと違和感が生じそうです。「らしい」「らしく」のせいです。他はほとんどが断定しての描写なのに、ここだけは推測になってしまっています。直前での寮の説めは断定的で、こっちが推測のため違和感が生じそうです。なお、直後の校風紹介の「そうだ」なら伝聞で、違和感はありません。
もしかすると、「入学前の主人公があまりにはっきり知っているのはおかしい」と感じて、断言を控えたのでしょうか。今は学校が自校のサイトを持っているのが普通ですから(作中の高校にもあると描写されている)、これくらいは知っていてもおかしくありません。断定で一貫させるか、伝聞形式(ネットで知るのも伝聞の一種)を用いてはどうかと思います。
> そしてこの学校は『型にはまらない個性のある人材の育成』という理念の元、生徒の自主性、協調性の尊重を重視している。
箱物(ハードウェア)の紹介が済んで、校風(ソフトウェア)となるわけですね。私なんぞですと、箱物それぞれに目的(ソフトウェア)を付して書いてしまいそうです。しかし、そんなことをすると何が言いたいか分からなくなりがちです。そこを避けて、きちんと分けて書いてあるため、物心両面が分かりやすくなっています。
> その結果、これだけの施設があるにも関わらず面倒くさい校則は殆どなく、更には申請する事でそれらの施設を自由に使う事も出来るそうだ。
ハードウェアとソフトウェアの描写が済んで、ハードウェア+ソフトウェア=システムを簡潔に表現しています。やりたいことがやれる高校ということが、具体的なイメージとして伝わってくる構成になっている点が、説明として優れているように思います。
> そして、もう一つ。
> この学校には、他の高校にはない変わったことがある。
そうしておいて、この作品のポイントになる特徴があると示しているわけですね。「そして、もう一つ。」で区切って一呼吸置いているため、注意を引き付けるように書けています。しかし何かは伏せておいて、登校スタートのシーンが始まる。この後を読ませるための「なんだろう?」という興味を掻き立てる段取りが出来ています。
なかなか凄いですよね。これだけ書けると、書いていて面白いんじゃないでしょうか。思い浮かべたことがうまく言語化できるわけですから。それだけに、何を書くかをコントロールしないと、ついつい説明や描写を連ねすぎることになってしまう恐れがあると思います。書こうと思えば書けるんですから、今度は読者の負担を考えて、何を書かないかを工夫するレベルに達しているんだと思います。
宝ヶ崎学園のトレジャーハンター(序盤のみ)の批評の返信の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
ご返信ありがとうございます。
なるほど……自分のイメージではプロローグに置いておくことで終盤の盛り上がりに繋がると持っていたのですが、確かに冒頭でこんな事言われても頭に残る人のほうが少なそうですね。
この点に関してはとにかく冒頭は削れるだけ削り、一章の中盤辺りにプロローグの内容をつかさとの会話の中で提示するような形にしてみようと思います。
まさか自分の文章をここまで細かく分析して頂けるとは思っていませんでしたので……いくら感謝しても足りません。本当にありがとうございます。
こうして改めて文を噛み砕いて頂いた事で、自分の地の文、情景描写の特徴などが少しわかった気がしました。今回ご指摘いただいた点をこれからの執筆に役立て、とりあえずはテンポの良い物語を書けるようにやっていこうと思います!
最後に、「上手く言語化出来ている」というお言葉は本当に嬉しかったです。こんな事を言ってしまうと自分がとても単純な人間の様に思えてならなくなってしまうのですが、今回頂いたご返信で自分のモチベーションがとてもあがりました。
技術面からメンタル面、なにから何まで本当にありがとうございました。
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