夏生(げっしょう)
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スレ主 本 投稿日時:
刺激を求めてやってきました。どうも、本です。
さる新人賞に送り、二次選考を突破した作品であります。三次選考は落ちてしまいましたが、結果と講評を得てモチベが上がっている次第。
作品の練度をあげたい、ばりばりっと一皮剥けたい、そう思い立ってここに投稿しました。ひとつ、ご教授願います。
あらすじ
劉鬼は五歳のとき、真夏の公園で拐かされた。殺し屋として育てられて十五年、血の繋がりがない彼を親父と呼び、彼は応えるように我が息子と返す。
春、広域暴力団才趙会の系列店で働くアルバイトが偽札を混入させていた。偽札を見つけた亜条は才趙会会長たる田畑行雄に判断を仰いだ。田畑はそのアルバイトを処分するよう亜条たちに依頼する。亜条摩鬼人、青月黎、亜条劉鬼の三人は行動に移った。亜条は東海林三貴に関する情報を集め、ふと疑問を抱く。偽札をひとりで製造できるのか、背後に何者かがいるのではないか。だが、疑問の払拭は後回しになる。東海林三貴は才趙会の構成員に拉致監禁されてしまう。田畑の命令ではなく、構成員の独断で彼を捕らえたという。亜条たちは場所を特定し、解放。無事であることを確認したのち、身柄を田畑に引き渡した。
夏、才趙会と同盟関係にある大道寺組から仕事を任される。標的はもと組の幹部唐木志郎と女子高生山菊ハル。情報屋の御堂ハルキ。彼らが組の縄張りで度々麻薬の転売をしているという。しかし転売は組長たる大道寺左門を引き摺り出すための手段でしかなかった。本来の目的は復讐。御堂は利用されたにすぎなかった。標的の過去が明らかになり、大道寺組の総本山に向かう。そして詳らかに語られる過去を聞いた山菊ハルが、一同の前で自殺する。だれのせいだ、と名指しできぬ終わり方をした一件で、亜条は訝しんだ。転売された麻薬は海外産。はたしてだれが売ったのか。
秋、東海林三貴に偽札を造らせ、唐木志郎に麻薬を売ったイタリアマフィアが才趙会と大道寺の統べる街に現れた。目的は勢力拡大と殺し屋亜条摩鬼人の勧誘。これを無視する大道寺左門ではない。亜条たちに処分を指示。その矢先、劉鬼はファミリーのボスたるチェザリーノと遭遇する。応戦するが敵の手中に渡った。それを知らされた亜条は標的のいる倉庫に向かう。そうして戦闘の末、なにを語ることもなく彼が用意したギロチンでとどめを刺した。
冬、劉鬼は和泉奈々と邂逅する。二度目は敵同士として、銃口を向け合う。同じ孤児院で育ち異なる人生を歩んだふたりは、けれど殺し合うことなく事なきを得た。育ててくれたシスターの下に帰り、再会を望んで別れを告げる。
そうして劉鬼は、なぜ、と問うた。亜条は包み隠さず真意を語った。ようやく聞けた言葉に落涙する。
己が殺されるときは、彼が人間を捨てるとき。
それまでは生きていく。
目的:プロになりたい!
要望:欠点の指摘歓迎!
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