小説のタイトル・プロローグ改善相談所『ノベル道場』

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キトンブルー(仮題)の返信(元記事)

 まず第一に書いておきますと。この掲示板で求められている『あらすじ』と言うのは、小説の裏なんかに書いてあるタイプの『アオリ』の事ではなく、『作品終盤のネタバレまで含めた、物語の大筋』と言う意味です。
 何でそれを書いてほしいかと言えば、『作者が何をしようと思って、こういう作品を作ったか』を批評する人間が正確に把握するためです。

 あと、『相談したいのは正直全て』と言うのの意味がイマイチわかりませんでした。ええと、『右も左も分からない』という意味で理解して良いですか?

 さて、プロローグの内容について批評させていただきますと。
 ハッキリ言うと、『地の文が多いし、密度が高くて読みにくい』です。
 文章の内容以前に、視覚的に読者が嫌がります。
 これはより細かく言えば大きく二点。

①そもそも、描写が多すぎる(大多数が不要に見える)
②台詞が少なすぎる(キャラクター性が理解しづらい)

 です。

①そもそも、描写が多すぎる
 これは、つまるところ『地の文が多い』です。よりハッキリ言えば『無駄に』多いと言っても良いでしょう。
 冒頭は、ダリアが夢から覚めるシーンから始まりますが、この描写の密度は明晰夢どころか、『アクションラノベの最終決戦の殺陣』だとしてもやりすぎレベルの密度です。
 一個は、改行を増やして台詞を間に挟みましょう。視覚的に密度が濃すぎて読みにくいので、もう少し文字をばらけさせた方が良い。

 それから、詩的表現のつもりなのかもしれませんが、『あまり内容の無い』文章が結構多いです。
『夢の中の男…男?まあ男ではないのかもしれないが推定男であるそれの握った手にははっきりと刃物が握られていて、刃先が鈍く光っていた。』
 だと長いので。
『夢に出てきた、男か女かもわからない「ヤツ」は刃物を握っていた』
 でよろしい。
 って言うか、多分。
『刃物を握りしめた『誰か』が居た』
 で良いと思う。

 あと、一文当たりの修飾語の長さが多い上に、思いついたままを無理やりつないだような文章になってしまっていて読みにくいです。
 例えば
『奇妙なくらいの明晰夢は未だ起きたばかりで鈍い動きをしたままのダリアの脳を動かすためのガソリンとなって、ぐるぐると思考を回転させる。』
 って文章が有りますが。
『(奇妙な) (くらいの) (明晰夢は) (未だ) (起きたばかりで) (鈍い) (動きを) (したままの) (ダリアの) (脳を) (動かすための) (ガソリンとなって)、(ぐるぐると) (思考を) (回転させる)。』

『だれが』『だれに』『なにを』『いつ』『どこで』『どうする』と言うのが日本語の文章の基本形なので、この場合、『奇妙なくらいの明晰夢は』『未だ起きたばかりで鈍い動きをしたままのダリアの脳を』『動かすためのガソリンとなって、』 『ぐるぐると思考を回転させる。』 と分けています。

 主語『明晰夢』に掛るのが『奇妙な』『くらいの』
 目的『脳を』に掛るのが『動きをした』『ダリアの』
  『動きをした』に掛るのが『鈍い』『ままの』
  『鈍い』に掛るのが『未だ』『起きたばかりの』
 更に目的語の後に主語に掛る追加の修飾『動かすための』『ガソリンとなって』が入り。
 二番目の目的語『思考を』
 そして述語『回転させる』に『思考を』の前の『ぐるぐると』が掛かる訳です。

 これ、文章として滅茶苦茶複雑で読みにくくないですか?
 例えば。
『(その) (奇妙な) (明晰夢は) (ガソリンとなって) (起き抜けで) (鈍い) (ダリアの) (思考を) (ぐるぐると) (回転させる)』
 の方が通じやすいですよね。
 で、しかも実際は『明晰夢が奇妙なこと』『起き抜けの脳みそが鈍い事』『ダリアがさっきまで明晰夢を見ていたこと』『回転の擬音が「ぐるぐる」であること』『話の中心人物がダリアであること』の5つは文脈的に明確なので、

 『その明晰夢はガソリンとなって起き抜けの脳みそを回す』でも通じます。
 ただこれだと『ガソリン』に少し違和感が出るので、例えば。
 『その明晰夢は起爆剤となって起き抜けの思考を一気に突き動かす』とかした方が、簡潔で分かりやすいんじゃないかなぁ。なんて。

 似た様な追及をしたい文章が、相当数。って言うか、プロローグの7割くらいあります。もう少し『分かりやすい文章』ということに気を使ってほしいです。
 
 で、その後の文章で書いてある世界観の説明なんだけど……。全部いらねぇっす。量が多すぎるし、読みにくい。
 『この国では青と言う色は嫌われる。夢に出てきた青い瞳を思い出し、ダリアはどこか薄ら寒い気分になった』くらいのアッサリした情報じゃダメですか?
 っていうか、そうじゃ無いと大体の読者はこの段階で『長々と設定を語られても、なぁ』と思って逃げます。だって何のストーリーも始まってないのに、設定の説明されてもチンプンカンプンだもの。
 ワンピース冒頭で、ルフィがゴムゴムの実を食べる前段階で、見開き1ページ使って長々と『悪魔の実とは何か。それは、本来ありうべからざる超能力を人に授ける、魔性の果実。それを食べた者は水に疎まれ、嫌われ、一生カナヅチになる呪いを……』みたいな説明読まされたら、その段階で読むのやめるでしょ?
 なので、説明は、後に回しましょう。
 
②台詞が少なすぎる。
 雑に説明してしまうと、『台詞』ってのは『キャラクター性』と直結しています。
『ダリアは好奇心旺盛な少女だった』とただ書くより。

 街で見かけた見慣れぬ行商の男に、少女はトテテと駆け寄っていく。
「オジサン、その首飾りカッコイイね! それは、銀? それとも磨いた鉄? それにその宝石……。ターコイズ、は違うわよね? 行商で扱うには高すぎるし……」
 ダリアは急に自分の世界に入り込み、静かに自問自答。
「お嬢ちゃん、お目が高いねぇ。これは隣街の高名なデザイナーが作った……」 
「ジェイボンね! 知ってるわ! それで、オジサン。この宝石なんだけど」
 彼女は、酷く好奇心旺盛で。無自覚ながらも、知恵自慢をするのが好きな少女であった。

 みたいな。もちろん、スレ主さんの思い描く『ダリア』とは全然違うキャラになっちゃってると思いますが、ただ言いたいのはそこではなくて。
 地の文で書くよりも、簡単なアクションと台詞回しでキャラクターを見せる方が、躍動感があって読者もついて行きやすいし、感情としてキャラを飲み込みやすい。
 だから、こんなに地の文を詰め切って核よりも、もっと台詞と動きを入れた方が良い。

 設定は、表面化しないと意味がありません。
 キャラ性や、本人の思い・過去も。地の文で書くだけでなく、『キャラの台詞・行動』として描き出し、『こういう思い・過去があるから、今こんな人物に育ったんだな』『こういうことをするには、理由があったんだな』と読者に理解させるために、まずは『ダリアの動き』を書いた方が良いでしょう。

 以上。二点にまとめて、書きました。
 タイトル案とあらすじに関してですが、文章的にまだまだ未熟、と言うか『現状』から大きく変える必要があると感じるので、『変えた後』にまた考えるべき・人に意見を求めるべきと考えます。

 何かの参考になれば幸いです。

キトンブルー(仮題)の返信の返信

スレ主 みつはち 投稿日時: : 0

こんにちは、まずは拙い作品をわざわざお読みいただいたこと、そしてその上で丁寧なアドバイスをくださったこと本当にありがとうございます。
本のアオリ!まさに自分がいまいちあらすじらしくないと思っていた点を上手に言語化していただけたような気がして救われました。言われてみれば確かにアオリでしかありません。

また本文についても仰る通り改善点ばかりで、反芻しなければいけないなと思うばかりです。もともと(既にお察しになられているかもしれませんが)地の文を読むことが好きな人間であることなどが災いして、セリフが少なくなってしまったのかと思います。プロローグでおおまかな世界観の説明および読み手とキャラの初対面をさせて、それ以降で細かなキャラ自身の描写をしようと、つまりプロローグとその他の文章は別物なのだと半分無意識に考えていたことも原因なのかもしれません。作品のレベルから見ても分かるように処女作なのですが、それでも大切な作品です。所詮素人の文ではありますが少しでもクオリティを向上させたいなとこちらに依頼させていただいた次第です。ですので、的確なアドバイスをいただけて本当に嬉しかったです。いただいたアドバイスを元に、少しでも改善出来るよう努めます。重ね重ねになりますが、本当にありがとうございました!

スレッド: キトンブルー(仮題)

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