小説のタイトル・プロローグ改善相談所『ノベル道場』

ふじたにかなめさんのランク: 初段 合計点: 2

ふじたにかなめさんの返信一覧

元記事:幻想砂漠(仮題)の返信の返信

プロットの変更に伴い、全面的に改稿しました。
引き続き、アドバイスをいただけるとありがたいです。

==

 電脳空間レーヴ。人々の夢と夢を繋いだネットワーク上に創られるのは、誰もが自由を楽しめる世界のはずだった。

 ※

「運び屋を探してるんだけど」
 入ってくるなり、少女はそう言った。
 ひな形から余分を削ぎ落とした整然としたオフィス。真ん中に置かれた幅広のデスク。
 皮張りの椅子に沈み込んでいたクラウは面倒くさそうに顔を上げ、風変わりな闖入者を観察する。
 ゆるやかなウェーブのかかった赤髪、いかにもお嬢様然とした雰囲気。
 レーヴで流行りの活発なパンツスタイルは良家の子女には相応しくないかもしれないが、少女の勝気な瞳を見れば、それはそれで似合っていると言えなくもない。
 すぐに興味を失って、手元の端末に目を落とす。
「こっちが探してるのは依頼人だ。迷子じゃなくてな」
 スクリーンの起動音。
 クラウの目と鼻の先に、シティ・バンクの預金通帳が展開されていく。
 桁を数えるのも億劫になりそうな天文学的残高。
 しかしそれ以上にクラウの目を引いたのは、左上に表示されている名義人の欄だった。
 アリス=シャフト。
 偶然ではないだろう。忘れもしない。シャフト社といえば、レーヴの開発に初期から関わっていて、今や世界有数の規模に成長した複合企業だ。
「それで?」
 言いながら、デスクの引き出しに手が伸びそうになる。
 そこには文房具でもグラフ用紙でもない、装填済みの五十口径が鎮座している。前の職場にいたときに詳しい同僚に聞きながら設計したもので、威力は折り紙つき。使いどころは難しいが、たとえば至近距離で誰かの頭を吹っ飛ばしたい気分になったときにはちょっと便利かもしれない。
 少女――アリスは落ち着き払っている。淡々と依頼内容を告げる。
「セイクルスまで。期限は明後日の正午」
 大陸の反対側にある、海を望む大都市だ。
「北ルートなら5日、南ルートなら一週間。うちより早いところを見つけたら逆に教えてくれ」
 アリスは首を傾げる。その視線はクラウの背後に向けられている。
「なんでわざわざ遠回りするの?」
 クラウはせせら笑う。
「なんで?」
 椅子を回して、大きな窓を振り返る。
 そこに広がるのは砂が渦巻くばかりの荒野だ。すすり泣きにも似た風切り音が、ガラス越しにかすかに聞こえてくる。
「どうして未開発領域がああいう風景に設定されてるか、知ってるか? まともな感性のやつが、ちゃんと二の足を踏むようにさ。あんな場所に入ったら、無事に出てこれるわけがない……ってな」
 そう言って、アリスのほうを振り返る。
 アリスは訝しげに眉をひそめる。
「よくわかんないけど。あなたには無理ってこと? なら他を当たるわ」
 ひとつめ。生意気な少女の顔を胡乱げに眺めながら、そっと引き出しの把手に触れる。仏の顔も三度までだ。あとふたつ舐めた口を利いたら脳みそをぶち撒けてやろう、と心に決める。
 どうせ夢の中だ。本当に死ぬわけではないのだ。ショックは本物だし、トラウマぐらいは残るかもしれないが。
「とりあえず理由を話してみろよ。相談ぐらいは乗ってやらんでもない」
「できないんでしょ? 私も暇じゃないの」
 ふたつめ。
「できないとは言ってない。だが、うちの方針で客は選ぶんだ」
「報酬の話?」
 クラウは鼻で笑う。
「何でも金で解決できると思ってるなら、さすがとしか言いようがない英才教育だな」
 アリスはクラウをじっと見つめ、
「お金だけじゃないとしたら?」
「あ?」
「腕は一流だけど頑固だって聞いてたから。調べさせてもらったの、あなたの経歴。私はあんまり知らないけど、ワールドメイカー……だっけ? レーヴの開発部にいたのよね。で、不祥事で追い出された。そうでしょ?」
 みっつめ、どころの騒ぎではなかった。
 ワールドメイカー。今や世界中の人々が日常的に利用するようになったレーヴの基礎を築き上げ、その発展を担っている公認の技術者たち。かつてクラウが理想のために身を粉にして働いていた場所。
 いきなり現れて、他人の過去に土足で踏み入る傲慢さ。ついでに鼻持ちならない大企業の娘となれば、気持ちとしては十回殺してもまだ足りないぐらいだ。
「失せろクソガキ。さもないと」
 半ば本気で引き出しを開け、
「開発部に戻れるようにしてあげる。それが今回の報酬」
 その手が止まった。引き出しを元に戻す。
「……なんだって?」
 アリスは言う。
「もちろん、私自身に権限があるわけじゃないけど。それができる人に紹介してあげるわ。あなたが何をやらかしたのか知らないけど、多分どうとでもなるんじゃない?」
 もちろんそのとおりだ。シャフト社の威光が通用しない場所など、現実世界にもレーヴ上にもそうそうない。だが、
「ガキの言うことなんて真に受けると思うか?」
 アリスは肩をすくめる。
「信じるのも信じないのもあなたの勝手。これは純粋な取引だもの」
 舌打ち。純粋な取引などこの世に存在しない、とクラウは思う。そこにあるのは打算と妥協と、歴然とした力関係だけだ。
「……エル」
 クラウの呼びかけに応えて、デスクの真ん中の空気が揺めいた。しなやかな黒猫が滲み出るように姿を表す。完璧な迷彩。
「わ」
 アリスが目を丸くする。先ほどまでとは打って変わって、年相応に隙だらけの表情を見せる。
 黒猫――エルは尻尾をひと振り、広々としたデスクをとことこ横切って、端っこで置物のように丸くなる。顔だけクラウのほうに向け、
「お金がもらえるなら、私はどっちでも」
 若い女の声でそう言うと、あとは任せたとばかりに目を閉じてしまう。
 ため息をひとつ。
 そんなふうに割り切った態度で物事を見ることができたらどんなに楽だろう、とクラウは思う。
 ふとアリスのほうを見やれば、まだポカンとしてエルを眺めている。
 なんだか急に毒気を抜かれてしまった。
「おい」
 アリスが振り向く。
「さっきの話、本当だろうな?」
 気を取り直したように、
「……もちろん。約束は守るわ」
 クラウは背もたれに深々と身を沈めた。椅子を半分回して、窓の外に視線を向ける。
 地平の彼方まで続く荒野。
 目的地の街との間に横たわっているのは、ただの砂が渦巻くばかりの荒野ではない。開発部がクラッカー対策に放った白血球プログラムや、エラーまみれの誰かの悪夢の残滓がひしめく、前人未踏の未開発領域だ。
 クラウはしばらく無言で荒野を眺め、悩みに悩んだ末に、ようやくアリスに向き直る。
 まるで物怖じしない少女を見返して、投げ出すように言った。
「まずは打ち合わせから。契約の話はそのあとだ」

上記の返信(幻想砂漠(仮題)の返信の返信の返信)

投稿者 ふじたにかなめ : 0 投稿日時:

お疲れ様です!
私もプロットをどう変更したのか分からないから、残念ながら踏み込んだ発言はできない感じですね。
でも、全体的にテンポよく、分かりやすく書けていると思いました。

電子空間での距離感について他の方がご指摘されていましたが、私はこの場面で「電子空間でも距離の概念がある」前提で話していると察することができたので気にはなりませんでした。なので、ここの場面ではなく後で詳しく踏み込んだ説明があるといいのでは?って思いました。

ただ、「どうせ夢の中だ。本当に死ぬわけではないのだ。ショックは本物だし、トラウマぐらいは残るかもしれないが。」とあるので、「前人未踏の未開発領域だ。」と危険を語られても、「本当に死ぬわけじゃない」という設定があるため、どうしても危機感が弱まってしまうかなって思いました。なので、死んだら「ペナルティーで残高が減る」「死亡情報が管理者に届くので、解雇された人間がレーヴにいるとバレやすくなる」みたいな主人公にとって致命的な何かがあると、ハラドキが維持されやすいかもしれないですね。

あと、若干ですが文章で一部気になる点がありました。たぶんテンポを意識して主語をわざとカットしているのだと思いますが、一瞬誰のことを説明しているのか戸惑う箇所がいくつかありました。
例えばですが、「すぐに興味を失って、手元の端末に目を落とす。」の「すぐに興味を失って」の部分ですが、それまで少女のことを主人公が話していたので、「すぐに興味を失って」の主語が一瞬少女のことかと私は勘違いしました。流れで主人公のことだと気づきはしたのですが、読んでいる最中に行ったり戻ったりはあまりしたくはなかったかなと。
たぶん、文章の感性が柊木様のほうが鋭いので、わずかな違いに気づきやすいから主語がなくても気づけると思うのですが、私みたいに文章に対して大雑把な感性だと、一瞬迷いやすいかな?って思いました。なので書いてあった方が分かりやすくて良かったかな?って個人的に思いました。

あくまで個人の意見なので、合わない場合は流してくださいね。
何か参考になれば幸いです。

スレッド: 幻想砂漠(仮題)

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元記事:機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信の返信

おおう!
細かく掘り下げて意見を下さってありがとうございます。
概ねふじたにさんの仰る通りなのですが、いくつか補足をば。

『学校』について。これは俺が削った時に『削りすぎた』せいなのですが、この世界は古代ギリシャみたいに『技術レベルに反して学問が発展してる世界』という位置づけなので、学校の設定はあります。そこを消してしまって見え辛くなっているので後で修正するので、また読んでもらえると嬉しいです。

描写が少なくてあれなのですが、ライカの住んでいる町は『戦争の緩衝地帯』の難民キャンプで、そのことは一応書いてます。

戦争周りのお話は構造が複雑なので、最低限以上の事は冒頭には書かない方針にしました。
話の大筋としては、『ジェイクと出会ったライカが事件に巻き込まれながら「戦う意味」を考えていく』話です。

若干反論じみたアレになってしまいましたが、俺が後で推敲するときのメモみたいな所もあるのでお許しください。
ふじたにさん、ありがとうございました。

上記の返信(機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信の返信の返信)

投稿者 ふじたにかなめ : 0 投稿日時:

返信ありがとうございます。少しはお役に立てたみたいでよかったです。

>描写が少なくてあれなのですが、ライカの住んでいる町は『戦争の緩衝地帯』の難民キャンプで、そのことは一応書いてます。

大野様の補足説明を読んだところ、申し訳ないことに説明不足だったことに気づいたので追記です。
ライカたちのキャンプについて気になった原因は、「テレーヌ領」が出てきたからなんです。それまでキャンプ内だけの話だったらキャンプがどこにあろうが、どんな国民や民族が逃げてきたのか曖昧でもよかったんです。ですが、テレーヌ領の名前が出てきちゃうと、じゃあキャンプにいる人たちは何の領から逃げてきたのかって気になったんですよね。ニュースを見ていると、〇〇国の難民とか、表示されているので、同じ感覚で気になり出しました。なので、そこを曖昧なままで進めたかったら、他領の話には触れない方がいいのでは?と思いました。
ですので、直すとしたら、ライカが新たな堀場を探すために荒野を移動していたら、盗賊に襲われている彼に出会ったくらいの流れの方がいいのでは?って思いました。
でも、もしテレーヌ領が後に話の展開に含まれるなら、ライカたちの国籍について明記して主人公たちの立ち位置をはっきりさせた方が理解しやすくていいかもって個人的に思いました。
余談ですが、以前自分が書いた作品で女神の名前を出したら、深く触れる予定がないなら固有名詞を出さない方がいいと指摘を頂いたことがあります。特に序盤だとそれは重要なものかと読者は認識しやすいですし、頭のタスクに負担がかかるので、読みやすさを重視するなら、重要度が低い情報は出さない方がいいと思いました。

あと、「考える」話は、エンタメではなく、文学的な感じがしますよ。なんとなくですが、冒頭の趣旨の分かりづらさはそこが原因な気がしました。
謎を解くとか、悪党をやっつけるとか、世界を救うとか、家族を救うとか、もっと分かりやすさを私なら意識しますね。そこに戦う意図についてちょっと触れる程度で描くといいのでは?って思いました。
また、「考える」、「考えさせる」をテーマに含みたい場合、主人公の心情を伝える技量がかなり必要となると個人的に思いました。

あくまで個人の意見なので、合わなければ流してくださいねー。

あと、ごめんなさい。現在自分の進捗が一万字もないので、自作を優先させていただきますね。前回大野様の創作掲示板のスレに書きこんだものの、感想を書かないのも失礼かなって思ったので、今回プロローグだけ読ませていただきました。

ではでは、何度も失礼しました。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
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スレッド: 機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版

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元記事:機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版

 昨日、『小説の批評依頼!』の方に出した小説の冒頭部分について意見を頂いて、まだまだ意見が出そろってはいない状態なのですが、前々から気になっているところが数点あったので、冒頭部分の作り直しについて特に意見を賜りたくスレッドを立てました。
 タイトル通り、昨日中にもらった意見を反映して描き直したつもりです。なお、235ページ原稿の約40ページ分、1万7千文字/10万文字といったところです。でも、全文の許容量が1万文字までなので、お手数ですがURLからお読みください。

 あと、自分のタイトルセンスが破滅的な自覚はあるので、アイデアを募集します。

 なお、以下は昨日中に意見をくださった方に対して書くメッセージですが、一部キャラの登場やシーン・描写過多削減して本筋への入りを早めた形のものです。

上記の返信(機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信)

投稿者 ふじたにかなめ : 0 投稿日時:

こんにちは。
最初の頃の神視点ですが、現代人である作者様の感覚が出ている地の文と、主人公ライカへの作者様からの突っ込みが個人的に気になりました。

以下、気になった点を挙げていきたいと思います。

>十五になったばかりだが、学校なんて物は無いこの緩衝地帯の荒野ではもはや一人前の仕事人だ。

「学校があるのが当然」というのは「現代」の感覚だと思いました。
何年前から荒廃しているのか現時点では分かりませんが、ライカが小さいころから荒れているなら、この荒廃した世界では子どもの頃から働くのは当然なのでは?って思いました。

→十五になったばかりだ。盗掘の仕事は十歳からで、五年も経てばGG操作は堂に入ったものである。

こんな感じにライカの世界観に沿った説明でも良かったのでは?って思いました。

>ぶつくさいうライカは年若い少女ながら、そのGG操縦は堂に入ったものである。

十五と前述しているので、”年若い少女”の表現は削れると思いました。「GG操縦は堂に入ったものである」と書くより、「拾ったものを雑に放り投げたと思ったら、カゴに見事にホールインする。」みたいに上手さを描写したほうが、説明っぽさを減らせると思いました。

>「ケーッ! GGの一台、銃の一丁もねェでやんの。しけてやがる」
 文句を言ったって、三カ月にも渡って彼女が盗掘に来ていたのだから、残り物が無くなるまで掘り続けた彼女の自業自得である。

この「自業自得」が一番感覚が合わなかったですね。ライカを下げるような書き方になっているように感じました。
言いたいことは何となく分かるんですけどね。掘り続けたんだから、なくなって当然だって。
でも、山に山菜をとりに行くときとは違うんですよね。山菜は来年もとれるように根こそぎはとりません。根こそぎ取って来年とれなければ自業自得ですが、廃墟から資材を拾う場合、早い者勝ちだと思いますし、残り物があるほうがもったいないと思います。なくなるまで掘り続けたことは「仕事が丁寧」で「評価されること」じゃないのかな?って思いました。

→「ケーッ! GGの一台、銃の一丁もねェでやんの。しけてやがる」
 そう悪態をつくが、三カ月にも渡って彼女が盗掘を続けた成果である。盗掘の後にしけているのは、盗掘屋にとっては誉め言葉だ。ただ単に掘りつくしたから新たな狩場を見つけるのが面倒なだけであった。

>一応、礼儀というものを知っている娘なのだ。

「一応」もライカを下げているように感じました。
→口は悪いが、礼節はとても大切にする娘なのだ。

>『惨澹とした』なんて言えるのは義理の親である酒場の女将さんが聞かしてくれたおとぎ話のお陰だ。

『惨澹とした』なんて難しい言葉をよく知っているなぁって思ったので、この説明はちょうどタイミングが良かったです。
あと、「聞かして」ではなく「聞かせて」かなって思いました。

> ちなみに、『戦時中の地図は?』と思うかもしれないが、建築用としても優秀なGGで小規模な基地やトーチカを立てまくったせいで、当時の地図はあまりアテにならない。

この説明がピンとこなかったんですよね。ちょっと説明不足のように感じました。
下記のような意味合いでしょうか?

→戦時中の地図を参考にして基地跡地からお宝を発掘できれば楽だが、戦後に小規模な基地やトーチカを立てまくったせいで、跡地がぐちゃぐちゃになって肝心のお宝が分からなくなっている。だから、当時の地図はあまりアテにならない。

あと、「建築用としても優秀なGGで」って今この文で必要な情報かな?って思いました。この説明文は入れない方が一文が読みやすくなると思いました。

>かつて戦っていた二軍の最前線跡が、もう間もなく。今は戦争で荒れた広い土地を緩衝地帯にしているが、その緩衝地帯に存在する唯一の貴族領・戦時中に中立を保っていたテレーヌ領がもうすぐそこである。

この説明を一読したとき、よく分かりませんでした。
「かつて戦っていた二軍の最前線跡」って、どういうことなんでしょうか?
何の二軍か一軍なのか、よく分かりませんでした。誰と誰が戦っていたのかあまり触れたくないなら、最前線跡だけでいいのでは?って思いました。
緩衝地帯は、戦争で荒れた土地。でも、その緩衝地帯には「戦時中に中立を保っていたテレーヌ領」があるんですよね? 中立でたぶん戦争をしていないであろうテレーヌ領が戦争で荒れた土地なのはどうしてだろうって思いました。

テレーヌ領がもうすぐそこであるってありますが、
ライカが拠点としていた場所(『町』なんて呼ばれてはいるが、ここもかつての難民キャンプの一つ。)は、どこの領なのかな?って思いました。
東西南北を明確にして、『町』からどの方角って書いてくれないと、方向音痴な私には地理感覚がよく分かりませんでした。

>「領軍の連中に目ェつけられると厄介だもんなァ……」
どうしてですか? 一言理由があっても良かったと思いました。

>愛機を百八十度回転させたところで、太陽の位置と時間から自分が南西に進んでいたことを悟った。

これもちょっと一読した限りでは、どういう意味なのか分かりませんでした。
キャンプから出発して、テレーヌ領がそこにあるって分かるのに、なんで今さら方角を悟るんですか?
思っていたより南に進んでいたとか、西に進んでいたのなら、驚く理由も分かるんですが……。

>そこで、ライカは視界の端に妙なものを見つけて機体を止める。
 土煙だ。規模からして、GG数機だろうか? 群れてこちらへと向かってくる。

ちょっと情報が曖昧だった気がしました。「テレーヌ領がすぐそばにあって」、「領軍の連中に目ェつけられると厄介だ」だと思って引き返そうとしたら、
「視界の端に妙なものを見つけた」んですよね?
これが「テレーヌ領」の軍ではないって思うだけの情報が作中に書かれていないように思いました。せめてどこの方角から妙なものが来ているのか書かれているか、「テレーヌ領」の軍でないという情報を書かれていたほうが分かりやすい気がしました。
また、「領軍の連中に目ェつけられると厄介だもんなァ……」と思っているのに「テレーヌ領」のすぐそばで戦うの?とも思いました。
あと、盗賊以外に一般人はいないのか不明なので、GGを複数見つけて盗賊かもしれないと警戒するのは分かるけど、盗賊だとはなから決めつけているように感じて、戦闘態勢に入った主人公に共感しづらかったです。

現在、盗賊にちがいない。撃退してやる。→よく見たら一機が二機から襲われている。→盗賊だ。助けないと!っていう流れですが、
最初から誰か襲われている? →盗賊だ! 助けないと!っていう流れの方がスムーズな気がしました。

>声に滲むは、この射程でなお不殺を貫けるという自信と覚悟か。
→声に滲むのは、この射程でなお不殺を貫けるという自信と覚悟だ。
 三人称の神視点では、作者の推測ではなく、事実だけ書くと思いました。また、「声に滲むは」だと、いきなり文体が変わった気がしました。

>後ろに跳ぶ盗賊より、前に進むライカの方が早い。
→速い。

戦闘シーンはかっこよかったです。
キャラが魅力的に描かれていると思いました。

あと、戦後5年経過しているとありますが、戦争は何年くらい続いたのでしょうか?

現状では、荒廃した世界観でライカが盗掘をしていることと、退役した軍人と出会ったところは理解できたんですけど、話の趣旨は伝わらなかったです。
ジェイクとライカが何かする話なんでしょうか?
それなら冒頭で、二人で何かしているシーンを最初に描いて、なぜ二人でこんな作業をすることになったのかと言うと……みたいに、そこに至るまでの経緯を描くなど、方法はあると思いました。

最近「どんよりした曇り空」って小説に書いて「どんよりビーム」って家族から突っ込みをもらうような私が自分のことを棚上げして気になる点を書きましたが、他人のほうが作品について分からないからこそできる指摘があると思うので、今回細かいとは思いますが文章について気になる点を書いてみました。
お気に障ったり、読み落としがあったりしたら、大変申し訳ございません。
あくまで個人の意見ですし、合わなければ流してくださいね。
お互いに頑張りましょうね。私は5月上旬の締め切りに向けて執筆がんばります。

あと、冒頭で趣旨が分かりにくいという指摘を他からも頂いたのなら、全体のあらすじを記載すると構成について助言がもらいやすくなるのでは?って思いました。

ではでは、失礼しました。

長所。良かった点

戦闘シーン。
迷いなくジェイクを助けるライカも良かったです。
不殺へのこだわりもいいですね。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/shared_drafts/14UhRqBDoZPR4LSKg5NvKBtuDrCmj2Ec

スレッド: 機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版

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元記事:メタルギガース

なんだか書いてて行き詰ってきました。
創作相談板で最初に相談した時に「どんな文を書くか読ませてみろ」と言われたのを思い出したので投稿してみます
ヒロインのキャラ付け(正義感が強過ぎて少々めんどくさい性格にするか多少生き汚い小狡い性格にするか)で悩んでいます。
ほかにも何かあれば言ってほしいです

上記の返信(メタルギガースの返信)

投稿者 ふじたにかなめ : 0 投稿日時:

Savinさま、お久しぶりです~!(*^^*)
以前のプロットhttps://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/7407)で書かれていたんですね!

他の方と同じように私も構成がちょっと気になっていました。
同じように二人が再会するシーンを冒頭に持ってきた方が、過去に何があったの?って読み手の興味を引けると思いました。
似たような話題と思われるネットの記事があったので、載せておきますね。
https://www.koubo.co.jp/magazine/tokusyu/201909.html

あと、これから主人公が何する話っていうのが現状では分かりにくかったので、他の方が書かれていましたが、冒頭から何か目的を持たせたほうが「これからどうなるんだろう」って気になるので読み進める強い動機になると思いました。

気になっていた女主人公の性格ですが、ギルドにいた年下の少年を気にかけてお金まであげましたが、彼女の描写(特に受付嬢に対して)で、ネガティブな感じ(多少生き汚い小狡い性格)に描かれていたところがあったので、少年を助けるまでは共感できたものの、お金をあげて世話までしたことに違和感がありました。

あくまで個人的に気になったところですが、
受付嬢からカードを受け取るシーンで、
正義感が強いなら「こうあるべき」っていう考えが強そうなので、きちんと仕事をしている人を斜めに見るんじゃなくて、正当に評価した方がそれっぽい気がするんですよね。
「長いのに面倒くさがらずにきちんと説明してくれて丁寧な受付嬢だな」「覚えられるか不安になったが、説明書があってありがたかった」とか、世話焼きな感じの人なら、ポシティブな反応のほうがよかった気がしました。

正義感、小狡い、どちらの性格でもいいのですが、現状では描き方が混在していたように感じました。
ただ、小狡いなら、お金をあげたときに、何か女主人公にもメリットがないと、設定に合わない気がします。普段ならしない行為なら、違和感がないようにどうしてなのか理由を文章に書いたほうがいいと個人的に思いました。

自分のことを棚上げして恐縮ですが、何か参考になれば幸いです。
読み落としがあったら大変申し訳ないです。
あくまで個人の意見なので、合わなければ流してくださってかまいませんので…!
ではでは、失礼しました。

長所。良かった点

読みやすかったです!

良かった要素

文章

スレッド: メタルギガース

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元記事:貴女が殺される未来をボクと俺は知っているの返信

 えぇと……。冒険小説ですよ、コレ。

 ここから先は個人的な内面の整理も含めて書くのですが、この作品は『恋愛と葛藤を中心とした、イチ兵士の冒険成長譚』です。小説という媒体である以上、内面描写や人間関係が作品の中核となるので『葛藤がメイン』と表現しますけど、ストーリー・場面の構成で言うと、戦闘シーンやアクションシーンが多くなる予定ですし、『命のやり取りをしながらも悩み続け、答えを導き出す主人公』みたいなのが書きたくて作っているので、主人公にはアクティブに冒険してもらう予定です。

 冒頭の戦闘シーン→前世の記憶整理は状況を読者に理解させるためです。約二百ページくらいの作品を予定して書いているので、プロローグ直後の解説が終わればラブコメと戦闘を繰り返しつつ、事件に巻き込まれたり解決したりしてもらう予定です。

 『主人公が悩む話』なのはもちろん事実ですが、作品分類としては冒険小説なのでインパクトを持たせたかった部分がありました。

上記の返信(貴女が殺される未来をボクと俺は知っているの返信の返信)

投稿者 ふじたにかなめ : 0 投稿日時:

追記失礼します。
冒険ものということで了解です。
よくよく読んだら、このプロット、メインの冒険を端折った書き方をされていたみたいですね。
大変申し訳ないですが、言い訳をさせていただきますと、プロットでは心情の変化について丁寧に書かれているので、それがメインだと感じました。
勘違いごめんなさいねー。
執筆頑張ってくださいね。
ではでは、失礼しました!

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/shared_drafts/aUimWCMzb8UeJvGIHINoFmibJiHfSReA

スレッド: 機動装鎧トルクギア

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