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花男爵の遺言の返信の返信

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花男爵の遺言の返信(元記事)

■2.あらすじが破綻していないか

残念ながら、まだ、プロットとして、ジャッジするレベルにはありません。
とりあえず、高慢な貴族のダニエル(男)に、庶民のオリヴィア(女)が
恋をする話として仮定して、基本的な流れをご説明します。

まずは、三幕構成(起承転結)。
ファーストシーンは「最悪の出会い」、ラストシーンは「両思い」です。
となると、真ん中の部分は、「好きになっていく過程」となります。

次に、「人物配置」と「性格づけ」。そして「対比」。
主人公はオリヴィア、相手はダニエル。
そして、関係は、必ず、「対比」させます。
つまり、オリヴィアは「女」、ダニエルは「男」。
オリヴィアの「庶民」に対して、ダニエルは「貴族」といった具合です。
もちろん、性格も同じです。
オリヴィアは「いい人」で、ダニエルは「ヤな奴」です。

ただ、これでは、人物が不足しています。
つまり、ダニエルの「ライバル」を登場させましょう。
そう、三角関係を作るのです。三角関係は、物語の基本です。

そして、ここもまた、「対比」を意識して、
ダニエルの「ヤな奴」に対し、ライバルは「いい人」にしましょう。
ライバルは、「貴族」でも、「庶民」でも、どっちでもいいです。

つまり、オリヴィアから見れば、
性格の悪いダニエルを選ぶか、性格のいいライバルを選ぶか、という構図になります。
そして、もちろん、ヤな奴のダニエルとくっつくように作らなければなりません。

そこで、“美点(良いところ)”と
“欠点(悪いところ)”を【意識して】作っておく必要があります。
主人公のオリヴィアは10のうち、9の「美点」と、1の【欠点】を考えます。
そして、ダニエルは、1の【美点】と、9の「欠点」を考えます。

ここが【最も重要なポイント】です。
オリヴィアの「欠点(悪いところ)」と
ダニエルの「美点(良いところ)」は【対比である(セットである)】ということ。

例えば、オリヴィアは、【慎重に考えてから、行動】します。
しかし、考えすぎてしまい、実は、行動に移せないことが多いのです。
そして、ダニエルは、【後先も考えず、すぐに行動】します。
そのため、失敗も多いが、実は、目標に向かって確実に進んでいるのです、といった具合です。

つまり、オリヴィアの「足りない部分」を、ダニエルが「持っている」という点です。
主人公が「最も欲している部分」が、ダニエルには「ある」のです。

そして、オリヴィアの抱えている「問題や障壁」は、
この部分を解放してあげることによって、解決へと繋がるようにように作ります。
ここが、一発逆転となる「大きなターニングポイント」です。

実は、ヤな奴の「美点」は、とっても目立ちます。
怖そうなヤンキーが、雨の中、捨て猫を拾っているシーンと同じです(笑)。
つまり、ヤな奴だと思い込んでいたのに、実はいい奴だったと。
そこをきっかけに、さらに自分の思い込みを、ひっくり返していく事実が出てきて、
主人公は、ヤな奴を見直し、恋に落ちていくのです。
ま、ギャップ萌えですな。

それゆえ、自分の勝手な思い込みをたくさん作っておいて、
それを、ことごとく、ひっくり返していくのです。
読者の予想を裏切っていく展開にしていく、と。

例えば、「貴族だから、好きなことを、なんでもできるのだろう」とか、
「貴族だから、自由な時間がたっぷりあるのだろう」とか、
「貴族だから、お金には全く苦労しないのだろう」とか、です。
だから、私は、貴族と同じようにできなくて、当然だと。
自分に、都合のいい「言い訳」を、用意しているワケですね。

しかし、ダニエルと出会い、
物語後半から、自分の考えが、まったく間違っていたことに気づくのです。
今まで心に根強くあった貴族への偏見が、
ダニエルと会うごとに、どんどん消えていくように作って行きます。
そして、オリヴィアは、ついに【自分自身と対峙する】ハメになります。
そこで、次に、自分がどんな行動に出るのかで、物語が決まってきます。
ここも、かなり重要なポイントです。

ここで、展開の参考となる映画作品をご紹介しておきます。
「こんな夜更けにバナナかよ」というノンフィクションを、映画化した作品です。
小説よりも、映画の方が、理解しやすいですので。

ここで取り上げる部分は、【三角関係(映画のオリジナル部分)】です。
・筋ジストロフィーの超ワガママ野郎・鹿野(大泉洋)。
・イケメン医大生の超いい人・田中(三浦春馬)。
・田中の恋人・美咲(高畑充希)。

美咲から見て、「鹿野」を取るか、
「田中」を取るか、という選択肢は、
どこをどう考えて「田中」しか、考えられません。
もともと、田中の恋人ですし。

しかし、誰もが予想しなかった展開となります。
美咲(女性)の視点ですが、男でも共感できます。

それは、鹿野を「男としての魅了」ではなく、
「人間としての魅力」を描いているからです。

詳しく解説はいたしませんが、
女性視点でも、男女ともに、グッとくるシーンを作るための「手順」と、
その「伏線」を、ここで学んで欲しいと思います。

だらだらと書きましたが、プロット作りの基本は、
主人公の、感情の変化(成長の過程)を、誰もが分かるように見せることです。

ラストで、主人公が感情を爆発させるためには、
かなりのタメ(問題や葛藤・伏線)を必要とします。

そのタメが、どれぐらい必要なのかは、経験値なのかもしれませんが、
ラストから逆算して作ると、わりかし、作りやすいと思いますよ。
ではでは。

花男爵の遺言の返信の返信

スレ主 カイト 投稿日時: : 0

さる・さるるさん
こんにちは。今回もお読みいただきありがとうございます。二度に渡りコメントいただけて嬉しいです。
にも関わらず、またダメダメでお目汚ししてしまったようですね。丁寧な指摘とわかりやすいアドバイスをたくさんいただき恐縮です。
作品を作る際、自分はストーリー(舞台や出来事)を考えてそこにキャラクターをはめ込んでいくことが常なので、どうしても「流れに沿った動き(=ご都合主義)」から抜け出せていないようです。ご指摘いただいた通り、登場人物の感情の変化を中心に、再度ストーリーを見直してみようと思います。

一方で、ご指摘の「庭園作りの話である必要性が感じられない」について。これは確かにその通りなのですが、譲れません。
なぜ庭園作りを持ってきたのかといえば、単に映画の影響です。『ヴェルサイユの宮廷庭師』という、女性庭師がヴェルサイユ宮殿の庭園作りに奮闘するという話で、これを観て「こんな話がかけたらな」と考え始めたのがきっかけです。ですので「庭園作り」である必然性はまったくないのですが、ここを外すと書く理由がなくなってしまいます。
自分が小説を書くのは完全な趣味・自己満です。せっかく作るなら完成度を高くしたいので、こうやっていろんな方のご意見を聞いているのですが、賞を取りたいとか本を出したいとか閲覧数を稼ぎたい、といった希望はありません。ですので、描きたいものが描けない展開は意味がないのです。
せっかくのご意見を蹴ってしまい申し訳ないのですが、同じ理由で「不倫の結果生まれたオリヴィア」という設定も外せません。すみません。

ツッコミどころも多数ありがとうございます。「わからない」「ありえない」のオンパレードでしたね。
史実に即した話ではないし、そもそも現実世界とは異なるファンタジーを書くつもりなので、「現実の17世紀と異なっておかしい」点があるのは当然です。ですので、これらの指摘は「ここを丁寧に描かないとリアリティがなくなって醒める」ということと受け取りました。
一応、ご指摘いただいた点について「これはこういうことです」という解はあります。ただ、第三者が納得いくものであるかどうかはわかりませんので、丁寧な描写を心がけたいと思います。

映画の紹介もありがとうございます。以前観たことがあるのですが、福祉の仕事をしているせいか、どうもあれをエンタメとして捉えられませんでした。もう一度、アドバイスいただいた観点から観てみようと思います。

今回も拙い作品に時間を割いていただきありがとうございました。
それでは。

スレッド: 花男爵の遺言

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