暖冬傾向の春休みの第2話 全3話で完結
暖冬傾向の春休みの第2話
作者 たはらさん 得点 : 0 投稿日時:
そろそろ水分補給しなきゃ…東京都心。19日連続で雨降らず。
「猫が見てる限り降らないね、雨」猫の目のようにクルクル変わる気象情報。
「それならば降らしてやろうか?」ははは、また母さんふざけて~。あれ?何処だ?
「儂じゃよ!儂」何だ。ファントムか。
「待てよ!何で猫がいきなり話すんだよ」
百里基地周辺で拾ったのでF4改ファントムと名付けられた子猫。時は流れて。
ただのデブ猫。ちっとも『ファントム』っぽくないが。
「何で驚く?話さない方が不自然だろうが?」この流れ。ディズニーかよ?
「話す方が不自然だろうが!」15で引きこもって15年。とうとう、俺も壊れたか…。猫が話しかけて来るんですぅ?あり得ない…。あり得ないけど。
「まぁ落ち着け。動揺するのも解らなくもないが」猫さん偉そう!しまった押されてさん付けてしまった。猫相手に。
「明日は雨降るといいな!副都心に」降るわけないだろ。都心だよ、降るとしても。
2019/1/11。手のひらで消える雪。ロマンチックだろ!続く。