「冬夕焼なんと些々たるグラデーション」の批評
回答者 秋沙美 洋
イサクさん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。
僕も最近知ったんですが、季語と別の物事を一緒に詠むのを「取り合わせ」というのに対し、季語そのものに集中して描写する事を「一物仕立て」と呼ぶそうです。
御句はまさしく後者ですね。
「些々」という措辞が本当に相応しいのかは少し疑問です。
読み手は「なんと」と冬夕焼の美しさにビックリしている訳ですので、美しさを立たせる語として「些々」は不適当ではないかと考えます。
冬夕焼の薄っらとした色彩を表現する言葉は他にないかなと思考しましたが……
同じ音数で「模糊たる」とかどうでしょうか。
後は「グラデーション」の下六も若干重たい感じを受けました。冬夕焼というのに対し「色彩・色調・グラデーション」等といった語句は、季語に寄り過ぎてないかなと思います。
添削案も考えてはみたのですが、一物の句を添削しようとすると完全に別物になってしまい…ここは一つ自重します。
点数: 2
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薄い青と薄いピンクのコントラスト。