「東風の征く先か半ばか西の空」の批評
晩乃さま、こんばんは。
なんか色々とありがとうござます。あんな即吟句まで深く鑑賞していただいて…。
さて、「当たり前にこそ本質がある」。本当にそう思います!当たり前のことの発見を詠んだ句ってめちゃくちゃ好きです。
・青空にきず一つなし玉の春/小林一茶
・帚木に影といふものありにけり/高浜虚子
・ことごとく未踏なりけり冬の星/高柳克弘
・細胞の全部が私さくら咲く/神野紗季
私もこういう句を詠みたくて、チャレンジしては撃沈してます(笑)。
御句、非常に面白い発見を句材にされていて流石だなぁと思いました。
「征く先か半ばか」と疑問の形にしているものの、おそらく作者の思いとしては「半ばなのだ」と言いたいのだろうと想像します。それなら頓さまの提案句のように言い切るのもアリかと思いました。
少し気になったのは、この句で作者が読みたかった「当たり前」は何なんだろうと。
①東風が西に向かって吹くこと
②風はまだ移動の途中だということ
ーー作者コメントには①が書いてありますが、句から受ける印象は②の方が強いです。
仮に②だとすると、別に東風である必要はないので、「風の征く先か半ばか春の空」とかで良さそうな気がします。
①を詠みたいのなら、そこに絞った方が良くないですかね?
・東風の征く先には西の空のあり
その辺からスタートして、
・東風の征く先に太陽沈みけり
・東風の征く地点を西と呼びにけり
・東風吹けば東と西のつながれり
とか。例によって句意は私にもよくわかりません(笑)。
またよろしくお願いいたします。
添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>
当たり前にこそ本質があるそうです。東風は西へ吹くという当たり前を原点としました。
「果て」と「先」、「夕」と「空」などなど、結構迷うところが多かったのですが、季語「東風」を立てる意識から、主張の少ない措辞を選んでいった感じです。