「冬空の空を切り抜く出口8」の批評
初めまして。こんにちは。貴句、拝読いたしました。
出口8は私めにはすぐに分かりました。「地下鉄か地下街の8番出口の事だな」と。
分からなかったのは、中七の「空を切り抜く」。
私めは最初、「地下鉄の8番出口の壁に何か珍しい掲示(ポスター等)があって、
それをスマートフォンで写真を撮ったのかな? でもそれなら、季語
「冬空」は
実景ではなく掲示物の中の景なので季語としての力が弱いし、一体どの様な
景なんだろう?」と、読解を何通りか試みましたが正解には至れませんでした。
「空」が「そら」、「くう」、「から」のどれなのかに定まっておりませんし、
「何が、何を、どの様に」空を切り抜いているのかが不明な句の字面ですので、
「ポスター? 掲示? 写真?」と、本来不要な想像が読者に発生してしまいます。
そこで、私めからの添削
提案は以下の「少しだけ具体化する」ものでございます。
序列はございません。
A:冬空の色の射し込む出口8(感覚の言い換えの具体化)
B:冬空の光へ上る出口8(身体方向、動作の明確化)
C:冬空の色切り抜いて出口8(原語彙の保持。「色」で出口を上る動作の暗示)
D:冬空の色を切り抜く出口8(C案を、主体側の動作から景の描写に寄せるもの)
上記案は何れも原句の句切れ無しを保ったままですので、語の意味から
屋内(地下通路の8番出口)から屋外(冬空)が見えているのは当然で、
それにどの様な具体性を足すかを、4方向からアプローチしてみました。
A~Cはやや説明寄りですので個人的にはどうかとは思いますが、一応念の為。
AとBは「意味が分かり易い」、CとDは「原句の語感をより尊重し、詩を保つ」。
2系統でのご提案とさせていただきました。
CとDは主体の位置が若干違っておりまして、Cは冬空の光は見えていますが、
まだ出口階段の深めの位置、Dはそれよりも出口寄りなイメージでございますかね。
最後に、作者コメントはもう少し具体的にお書きになる方が良いでしょう。
具体的には5W1Hが分かり易い様に。理由は、そうなさいますと
句の字面と作者コメントの乖離の幅が読者に伝わり易く、
コメントもより具体化されたフィードバックになり易いですので。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
添削のお礼として、みつかづさんの俳句の感想を書いてください >>
ふゆそらのくうをきりぬくでくちはち
まだまだ勉強中です、、いつもご指導ありがとうございます。
久しぶりに地元に帰ったとき、地下鉄の出口からなんにもない青空が見えたので
分かりづらすぎますかね、、