「軽トラに雪解け水が溜まりけり」の批評
中山瑛心さん、こんにちは。
俳句
の本を読み漁っていらっしゃるとのこと、勉強熱心な姿勢に敬服します。
客観写生は俳句の基本と言われていますね。ただ、単純に客観的に目に見えることを詠んだだけでは、いわゆる詩情や風情が感じられないことがあります。
目の前の物事をありのままに詠んだとしても、そこに何かしら感動や驚きのようなものがあるといいですよね。
御句拝読しました。二点気になりました。一点目、「雪解け水が」の助詞「が」です。「が」を使うとどうしても写生より説明や報告になりがちです。「の」が適していると思います。
二点目は、末尾の「けり」です。これは、「溜まっていたのだなぁ」というようなものだと思います。
いま見て溜まっていたなら、「けり」より現在形の「をり」のほうがいいのではと思いました。
そもそも、軽トラに、おそらく荷台にだと思いますが、雪解け水が溜まっていたことが感動を呼ぶかどうかですが、もちろんこれは人それぞれで、作者が感動したのならそれをどうこう言うのはおかしなことかもです。ただ私は、もう一つ何かを加えたいなぁと思いました。
・軽トラに雪解け水の溜まりをり
・軽トラの雪解け水の輝けり
・軽トラの雪解け水のみずみずし
・軽トラの雪解け水のこぼれ落つ
即吟で恐縮です。「写生じゃないじゃないか!」とお思いかもしれませんが、俳句は人の詠むものですので、こういうのもありかと思います。
他の方々のご意見、アドバイスをご参考になさってください。よろしくお願いします。
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最近俳句を勉強するために図書館の本を読み漁っているのですが、「客観写生」という言葉を習いました。御句はそれを再現したものですが出来具合を是非教えて下さい。