「独り舞ふ夢のうつつや虎落笛」の批評
回答者 ヒッチ俳句
辻様こんにちは。
またまた勉強させて頂きます。
毎回辻様の俳句は、取合せのモチーフをとても大切にされているので読ませて頂いて大変勉強になります。
御句読ませて頂きました。
今回のモチーフは、世阿弥の世界ですね。
能舞いに於ける「シテ」は、観る者をして、「こちら側」と「あちら側(異界)」を繋ぎ、そして異界へと誘うのだと聞き及びます。現(うつつ)の中の夢。夢の中のうつつ。
作者は、能舞いの終焉(クライマックス)へと向かう舞いと謡(うたい)と囃子が高揚していく様に、虎落笛を想ったのであろう。
ラヂオから流れ来る能登の虎落笛は、作者にとって当に、人間の心を揺さぶる明るく華やかな虎落笛の音に聞こえたのであろうと思います。ただ作者が能登の現地に立って、荒れすさぶ虎落笛を聞けばまた違った趣を感じたであろうとも思います。
いづれにしても、虎落笛と世阿弥の世界。作者の斬新な取組みに大変勉強させて頂きました。
句として、
「独り舞ふ」だけで読手を能の世界へと誘うのは少し強引かなと感じました。
能舞の異界いざなふ虎落笛
夢うつつ能の今際の虎落笛
御句を勉強させて頂き、
世阿弥の次の言葉を知ることが出来ました。
「人々を感動させる仕組みとして、新しいものや珍しいものこそ花である」
いい機会を与えて下さりありがとうございました。
またよろしくお願い致します。
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NHKのラジオ番組に「音の風景」というものがあります。その中で「能登の虎落笛」を聴いた時、意外にも、とても華やかな音であるのに驚きました。それを聴いて、世阿弥の終焉を思い、句にしたつもりです。切れ字の「や」が悩ましいです。どこに入れるのがいいか検討中です。