俳句添削道場(投句と批評)

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秋の日にこたつ出す母せっかちね

作者 紅葉  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

今日、母がこたつを出したていたのでそれをそのまま表現してみたした。この場合「秋」と「こたつ」、二つ季語になる言葉があるのですが大丈夫ですか?添削、アドバイスよろしくお願いします。

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「秋の日にこたつ出す母せっかちね」の批評

回答者 なお

紅葉さん、こんにちは。
御句拝読しました。いいお母さんじゃないですか!家族に寒い思いをさせないようにと、早くに冬の備えをなさるわけですから。
これが、もう木枯らしが吹いて震えるような季節なのに、「ねえ、まだ扇風機があるよ!早くしまったら?」「こたつとか、ストーブ早く出してよ!」というよりいいと思いますよ(笑)!

さて御句、季語のことは先にお二人から説明がありますよね。
また、「せっかちね」、と作者の心境を露骨に言ってしまわないほうが俳句の面白みが出るというのも、慈雨さんのおっしゃる通りだと思います。

そうでないと、御句では、せっかちなお母さんが感動の主体となり、まだ寒くなくて気持ちのいい「秋の日」も、冬に備える「こたつ」も、どちらの季語も脇役になっています。これはどうなのかと思いますね。

・納戸より早や出し終へし炬燵かな

うーむ、言ってることは悪くないと思いながら、提案句が難しい。テーマが季節をまたいでいますからね。
でも一応、置かせてもらいます。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「秋の日にこたつ出す母せっかちね」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

(中学生の)紅葉さん、こんばんは!お久しぶりです。
こたつを出したんですか…?めちゃくちゃ早いですね…寒い地域にお住まいでしょうか。
以前には「気の早い父」の句を作ってらっしゃいましたよね、ご両親とも気の早い方なのですね(笑)。

季語が二つあると気づいているのは素晴らしいです!
季語が複数ある「季重なり」、特に初心者は避けた方がいいとされていますね。
「季重なりだからダメ」ではなく「句の主役となる季語が二つもあると俳句として成功させるのが難しい、上級テクニック」というイメージです。
なので基本的には、最初のうちは季語一つを意識した方がいいとは思います。

今回の句に関しては、「秋の風鈴」のような、いわゆる「季語の合体」に近い形での季重なりなので、一応このまま生かしてもいいかもしれません。
(色々気になるところはありますが、込み入った話になるのでこの辺にしておきます)

その他のところでは、「せっかち」というのはわざわざ句に書かずに、読者に「せっかちだなぁ」と思わせる工夫がほしいです。全部説明してしまうと、想像の余白がなくなってしまうので。

ただ悩ましいのが「秋の日」。
暦の上では8月上旬~11月上旬が「秋」で、非常に範囲が広いです。
11月にこたつを出したのなら地域によっては珍しくなさそうですし、8月にこたつを出したのなら「何かあったのか?」と勘ぐってしまいそうです。もうちょっと時期を具体的にしたいですね。

・十月の炬燵を出して母笑う
うーん、これだと高齢のお母様が認知症になった句みたいですね…。
・十月に登場したる炬燵かな
とりあえずこれで、家族の誰かが10月に炬燵を出してきたことは伝わるかと。大体の人がお母さんを想像するのではないかと思います。

他の方からもっと良いアドバイスや提案があると思います。
またいろいろ試してみてください!

点数: 1

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「秋の日にこたつ出す母せっかちね」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

季語ふたつは高等テクニックで、俳句をきれいに成立させるのが難しい、というのはあります。

◆季語「秋の日」は、秋の日差しを意味することが多いです。「秋の一日」のことをさすこともあります。季語以外の部分でどちらかわかるようにしたいです。
 御句の場合、「日差し」でも「一日」でもあまり意味がなく、「秋」といえば成立するので、言い換えたいですね。

御句の場合、「炬燵」は冬の季語であるものの、秋に炬燵が部屋に存在するのなら仕方ないですね。
わかるように詠むとすれば、例えば

・炬燵には早すぎる日の炬燵かな

例えばこれで、冬になる前の暖かい日に炬燵を出した、というのは伝わりますよね?

ただ、「秋の句」で「炬燵」という季語を使うのは、やはりおすすめしにくいところです

点数: 1

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