「初月のやや三千に生まれけり」の批評
おはようございます。
初読で意味がほとんどわかりませんでした。
もう少し受け手のことを考えてもよいのでは?と思う句でした。
コメントを読んで、それでもかなり推測です。
◆「やや」赤ん坊のことでしょうか?
コメントがないと、非常に理解しづらい気がします。
◆「初月のやや」季語が「やや」とくっついてしまい、季語が弱くなっています。
◆「初月のやや」と天文季語と地上のものがくっついてしまったため、「やや」が赤ん坊であることがより理解しづらくなっていると思います。
コメントから無理に解釈すれば
【産室に窓があってカーテンが開きっぱなしになっていて、産後すぐの母親と赤ん坊をそっちのけで初月が空にあるのを誰かが見ている】
ということになりそう。
◆「三千に生まれ」ここも難解です。三千グラムということでしょうか?
◆「三千」が赤ん坊の体重という解釈が正しいとして、「三千に生まれけり」が報告文になっています。
「生まれけり」=「生まれる瞬間」であれば「三千グラム」は理屈であり、体重を測定して医者や看護師さんから報告を受けた後のこと。このとき「初月」はどこに見えていて、誰が見ているのでしょうか?となります。
さらに推測を重ねれば、もしかしたら
【電話か何かで「三千グラムで生まれたよ」という報告を受けた。その時、空に初月が見えていた】
ということかなあ?ですが、こちらの解釈をしようとすると、「生まれけり」という見てきたような下五が違和感ですね。助詞「の」でつないだ天文季語も要一考です。
この場合限定の提案句だけ出します。「三千」は報告なので入りませんでした。
・初月や子の生まれたと聞きをりぬ
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