「石段の十度のりおり夏帽子」の批評
回答者 慈雨
竜子さま、こんにちは。
御句拝読しました(最新句でなくてごめんなさい)。「夏帽子」の季語が佳いですね!晴天の下での健康的な映像が浮かんできます。
ちょっと気になったのは、「石段の十度」という措辞になっているため、石段の角度が10°みたいに読めてしまうかなと。
説明的になるのを避けたのだと思いますが、「石段を」の方が誤読を防げるかなと思いました。
俳句で数字を使うメリットは、数字という客観的な情報によってグッとリアリティが増すことだと思うのですが、御句の場合ですと「石段」の規模がわからないのがちょっと勿体ない気もしました(同じ10回の乗り降りでも、5~6段の石段なのか100段の石段なのかによって全く意味合いが変わってくると思います)。
乗り降りの回数よりも石段の高さ・段数を数字にした方が効果があるように思いました。
映像は少し変わってしまいますが、
・石段の七十八歩夏帽子
とか…。的外れでしたらごめんなさい。
点数: 1
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朝の散歩で段を乗り降りしてます。