「夕焼けに染まりて見ゆる紅葉かな」の批評
ゆとり様、はじめまして。
俳句業界へようこそー。私も始めて半年の初心者です、楽しんでいろんな句を作っていきましょう!
御句、始めたばかりとは思えないほど素敵ですね!良いと思った点を書かせていただきます。
①「五・七・五の定型で詠む」「季語を入れる」という原則がしっかり守られていますね。
ちなみに「夕焼けは一年中あるのに夏の季語?」と私も思ったことがありますが、一番はっきり見える季節ということで、俳句の世界ではこういうのが多く(「月」は秋の季語とか)、これは毎回チェックしていくしかないかと思います。
秋の夕焼けを入れたいときは「秋の夕焼け」「秋夕焼(あきゆうやけ)」「秋夕映(あきゆうばえ)」などの表現もあります。
②「紅葉が夕焼けに染まっている」という、日常の何気ない1シーンに着目して俳句にする、その感性が素晴らしいと思いました。読んだ人が「あっそういえばたしかに綺麗だな」と気づき、共感できる句だと思いました。
③日常的な言葉だと「染まって見える」になるところを「染まりて見ゆる」と、文学的な表現にされている点も、俳句としての完成度を高めていると思います。
意味は同じでも、こうしたちょっとした言葉遣いだけでけっこう印象が変わってくるので、よく練られた、大事な工夫だと思います。
④余計な情報を入れすぎず、しっかりと「紅葉」という季語が主役に据えられているのも良いと思いました。
⑤俳句上達のコツとしてよく言われる「直接的な感情を書かず、あくまで客観的な描写から読者に感情を想像させる」という点が良くできていると思います。
御句ですと「綺麗だ」とか「しみじみ」「うっとり」「寂しい」などのワードを入れたくなるところ、あくまで客観的な描写に徹しているのが素晴らしいです。
「この紅葉を見てどんな気持ちでいるんだろう」と読み手が想像できるのが、俳句としての楽しさを高めていると思います。
長文失礼しました。またの投句を楽しみにしています!
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夕焼けに染まって見える紅葉の句です
めちゃくちゃ初心者..というかこの業界に
一歩も踏み入れたことのない中学生です。
ご意見よろしくお願いします