俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

栗虫の浮きたる水を捨てにけり

作者 腹井壮  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

皆様、おはようございます。いつも御世話になります。

掲句は本日11/25付 石田郷子選 東京俳壇の入選句です。
栗を茹でる前に水に浸して虫を追い出すシーンを詠んだ句です。
実は応募する前

栗虫の浮きたる水を捨てにけり(推敲前)

栗虫が浮いている水を捨てるのは当たり前だからもう少し表現を工夫して

栗虫の浮きたる水を流しけり(推敲後)

にして応募しましたが私が推敲前と全く同じ字面に添削されて紙面に掲載されてしまいました。
皆様はこの句に関して「捨てにけり」と「流しけり」どちら良いと思いますか。勿論「こんなつまんねー句はどっちでも同じだよ」という厳しい意見もあるかと思います。

改めて俳句の森に迷い始めた腹胃壮にビシビシと御意見をぶつけて頂きたいと思います。宜しくお願い致します。

最新の添削

「栗虫の浮きたる水を捨てにけり」の批評

回答者 たけたけ

腹井壮様
お忙しい中、いつもご丁寧なコメントありがとうございます。竹内です(*^-^)
私も最近、バタバタしていて俳句があまり作れていなくて…いやいやでも、わたしのは言い訳ですね。
以前は忙しくても隙間時間でせっせと作っていたのですが、自分の作った句はなんだかつまらないなと思うようになり(それに気づけたのも成長ですかね…)、人様の詠んだ句の中でお気に入りを見つけて集めて読み返したりしています。
そのうち、自分が気に入る句は少し切なかったり、新しい発見があったり、裏切りがあったり…そんな句なんだなって気づきました。
私は当たり前のことをそのまま詠んでいるだけで、新しい発見もないので、つまらなく感じてしまうようです。
残念ながら才能はないので、せめて新しい発見ができるように、よくよくいろんなものを観察したいと思います(*^-^)

年末のお忙しいときに申し訳ありませんが「取り合わせの句」でお聞きしたくて…季語と取り合わせる物との距離で特に気を付けていることはありますか?
私は季語と取り合わせる物が「少し似ている」という基準で選んでいますがそうすると近すぎてしまうことが多いです。
「冬銀河」と「映画館」も近すぎるかな?と思ったり…。
近すぎると句の広がりが感じられなくなるそうで、取り合わせってむずかしいなと最近よく思います。
何か基準にされている考え方があれば教えていただけたらと嬉しいです。

点数: 0

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「栗虫の浮きたる水を捨てにけり」の批評

回答者 ハオニー

1ヵ月くらいして、もしかしたら答えが出せたかもしれませんが...

まずは入選おめでとうございます

「栗虫の浮きたる水」がいいですね
「栗虫の浮きにし水」としていたら失敗でしたから

助詞は「を」が一番です
「は」を使うと、軸がぶれます
「栗虫の浮かない水は捨てないのか?」と

一番お悩みだった「流しけり」と「捨てにけり」は、理論だけで解決するには、ハオニーにとっても難題でした

ハオニーの出した答えは
「流す」と「けり」の相性がそこまでよくない
です

栗虫が浮いたら、おそらく何度か水を替えなければならないでしょう
「流しけり」では物語がそこで完結してしまうのです

「捨てにけり」ならば、栗虫が浮いた水を捨ててしまったなので、
「ままー、へんな虫が浮いた水、捨てちゃったのー?」
なんて光景が見えてくるのです

この作品、寂しい句には見えなかったのでしょう
やはり、あまり慣れていない主婦(連れを失った主夫、仕事一筋だった人が退職した)のような感じがします
いずれにしても、子供や孫の影は見えそうです

私の知っている俳句の森の抜け方は、不変かつ不動のルールを一つでも多く確実に押さえておくことだけです
あとは自分自身の考察力に懸けます
森を抜けるのは自分ですから

点数: 2

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「栗虫の浮きたる水を捨てにけり」の批評

回答者 04422

こんにちは。千日草です。いつも的確なご指摘ありがとうございます。栗虫初めて知りました。ただ、釣りの餌の雰囲気しか知りませんでした。入選おめでとうございます!僕は「捨てにけり」と「流しけり」には餌にするのではないから「捨てにけり」が好きです。今後もよろしくお願いします。新しい季語に出会いました。

点数: 1

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「栗虫の浮きたる水を捨てにけり」の批評

回答者 塩豆

いつもお世話になります!
入選おめでとうございます!

何だかとらえどころが無くて少し考えたのですが、一つ自分なりの納得いく解釈がひらめきました。
栗を洗っているのだからきっと複数の栗がある筈です。そして栗虫が浮いてきた、それを捨てた、そしてその後は…?というところを敢えて何も言わず、「捨てにけり」と締めくくったところが絶妙と思います。虫食いの栗を除き捨てるのか、除くとすれば一体どれが虫食いのものと判別するのか、そもそもそんなことが出来るのか、出来ないのであれば諦めて虫食いのものも食べるのか、、といったことを私は想像しました。「けり」で締め括っていることから、きっと食べたのではないかと私は推測します。もしもこれが本来伝えたかった事であるなら、私が迷うのは「捨てにけり」よりも寧ろ助詞「を」です。

栗虫の浮きたる水は捨てにけり

というのも少し格好悪いですが分かりやすくなるかなと、思いました。さらりと「を」を使うのも少し難しいですがスタイリッシュですね。

ところでこの「けり」は非常に良いと思います。大串章さんの作品の解説文で読んだのですが、「けり」終わりにはその余韻のなかに少しダークな印象を含む捉え方もできるそうです。この俳句でも、「けり」が出た時点で読み手に対して「もう放っておいてくれ」といっているような印象を受けました。そこから私は先に申した通り、虫食いの栗は結局食べられたのでは、と推測したのです。(この「けり」の印象を理解する訓練には時間がかかりました。)

点数: 1

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「栗虫の浮きたる水を捨てにけり」の批評

回答者 いなだはまち

唯我独善です。いつも添削ありがとうございます。感覚でしか物が言えませんが、捨てにけりの方が、虫が生きている感、やっぱりいたよ感、でも虫も大好きなんだよな感、さてこれから茹でるか感など想像が膨らむような気がします。しかし、私が詠めるような句ではないです。🙇

点数: 1

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「栗虫の浮きたる水を捨てにけり」の批評

回答者 輝久

腹胃壮さん今晩は。

東京俳壇入選おめでとう御座います。
上句は、どうでもいい句でもなく、どちらでもいい句でもないと思います。
上手く言えませんが・・・

「流しけり」より「捨てにけり」のほうがきりっと締まった句に感じました。

点数: 1

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「栗虫の浮きたる水を捨てにけり」の批評

回答者 なおこ

腹胃壮様、お久しぶりです。
コメント、添削ありがとうございます。
アドバイスの通り照紅葉に季語を変えて練り直してみました。
「竹林の木漏れ日返し照紅葉」
「竹林の青を通して照紅葉」
2句目は竹の色が強すぎてダメですね…
腹胃壮様が添削して下さった
「竹林の木漏れ日に照る紅葉かな」
は私が報国寺で見た景色そのものです。

遅くなりましたが、東京俳壇入選おめでとうございます✨
流しけり、捨てにけり
私は(虫の入った)水を流すイメージより、虫そのものを捨てるイメージのある、
捨てにけりが好きです!

点数: 1

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「栗虫の浮きたる水を捨てにけり」の批評

回答者 ねぎみそ

腹胃壮様、こんばんは。
「クリスマス」の句の添削とコメントを拝見しました。

上の子の様子を見て詠んだ句が 上の子が弟を見ている句に変えられるなんて、思いがけなくて面白いなぁと思いました。
添削道場では具体的で実践的な添削をして頂けるので本当に勉強になります。有難うございました。

*最近は努めて俳句ポストなどへ投稿して見ています。兼題にそって句を作るのは難しくて 手に余るなと思うことも多いのですが、こういう事も出来る様になりたいので(お海苔も欲しかったりして)続けようかなと思っています。

点数: 1

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