俳句添削道場(投句と批評)

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長崎忌無言の被爆マリア像

作者 友也  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

このページに来てくださり、心から感謝します。初秋になったとはいえ暑い日が続いておりますが、どうぞご自愛ください。

この句は、反戦句であり宗教句なので、批評・添削はしにくいと思います。なので無理にとは言いません。ただ皆様に「被爆マリア」(The “bombed” Mary)のことを知っていただきたくて投句しました。

長崎原爆が投下される前、旧浦上天主堂にあったマリア像はイタリアからもたらされた木製の高さ約2メートルで、目には青いガラス玉がはめ込まれていました。クリスチャンにとって、キリストの母であられるマリア様は愛情や優しさの象徴です。慈愛に満ちた表情で礼拝者を見守っておられたことでしょう。

原爆によって旧天主堂は破壊され、がれきの中からマリア像の頭部だけが見つかりました。マリア像は熱線によって頬(ほお)と髪は黒く焼け、目は空洞になりました。マリア様はそのような惨めなお姿になられても自らを犠牲にし、原爆がもたらした惨状を「無言のメッセージ」として私たちに伝えようとされているように思えます。

そして「被爆マリア」は平和の使者として、バチカン、ベラルーシ、スペイン・ゲルニカ、ニューヨークなど世界各地を「巡礼」されています。そしてバチカンでローマ教皇ベネディクト16世と、長崎で教皇フランシスコと対面されました。

長崎忌に、世界平和を祈ります。
No more Hiroshima, No more Nagasaki. God bless Hibakusha.

今日も惜しみない祝福がありますように。そしてさらなるご健勝とご健吟を心よりお祈り致します。私も至らない点が多いですが、精進して参ります。

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「長崎忌無言の被爆マリア像」の批評

回答者 なお

友也さん、こんにちは。
御句拝読しました。
反戦そして平和を願う心は私も同じですよ。
被爆マリア像のことを教えてくださって有難うございました。長崎は、広島にとんでもない爆弾が落ちた、ということはニュースでご存知だったはずで、そのまさか三日後に自分達の町に投下されるとは思ってもいなかったでしょうに、お気の毒です。広島も長崎も、日本軍の重要な拠点だったからなのですね。
あらためて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

さて御句、思いのこもった句ですから提案はいたましません。ただ、海郷さんもおっしゃっていますように、長崎忌と被爆が近いようには思いました。

・長崎忌祈りは続くマリア像

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「長崎忌無言の被爆マリア像」の批評

回答者 つちや郷里

句の評価:
★★★★★

友也さんこんにちは。

今日は長崎忌ですね。
長崎に住んでいる私は、ちょうど仕事が休みでしたので、11時2分にお祈りしました。
こうやって長崎忌のことを想い、俳句にしてくれることに長崎人として感謝いたします。

こういう言い方は失礼になるかもしれませんが、被爆マリア像は実に壮絶なお姿をされていますよね。
あのお姿を見るだけで原爆の悲惨さが生々しく伝わってきます。

無言と同じ意味ですが、より俳句っぽく
・長崎忌黙なる被爆マリア像
※「黙」は「もだ」と読みます。

また、「長崎忌」と「被爆マリア像」が近すぎるので季語を変えて
・身に入むや黙なる被爆マリア像
※「身に入む」は「みにしむ」と読み、秋の冷たい空気や雨などが骨身に沁みるという季語で、そこから寂寥感や限りない寂しさ、悲しさを表す季語として使われます。
「身に沁む」という漢字も使えます。
友也さんの句は深い句が多いので、「身に入む」という季語は覚えておくと良いかもしれませんね。

次回も楽しみにしてます。
これからも俳句作りがんばってください。

点数: 1

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