俳句添削道場(投句と批評)

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子ふたり日傘の影を争へり

作者 長谷機械児  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

お題「日傘」。

母親のさす日傘の影の余りを、幼いきょうだいが取り合っている景。微笑ましいような、暑苦しいような。

・「影」にするか「陰」にするかで迷いました。日傘の用途を考えれば、争っている対象は「陰」(に入ること)のようであり、明らかに目に見えているのは「影」(当の子どもにとっては影踏みの延長のような)であり…。

・上四字足らずの「子ふたり」。「子らふたり」「子どもらは」では子でない者が争いに加わっている感じになるし、「子ふたりの」「二人の子」は音数は合っているのにリズムは合っていない感じがするし、「きやうだいで」では年頃が不明確になるし…。「日短」という語の使われ方もあることだし、もういいかぁ、と。

・初案では中下を「日傘の影の争奪戦」としていましたが、上記字足らずを踏まえて直しました(トータル17音で結果オーライの破調…とする気はないので)。

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「子ふたり日傘の影を争へり」の批評

回答者 つちや郷里

長谷機械児さんこんにちは。
私の拙句へのコメント、添削ありがとうございます。

御句
話題に挙がっていますが私は「子ふたり」を「こっふたり」と読めたので字足らずは気にしませんでした。(「火恋し」という季語と同じ感じで)
情景がなんともかわいらしいですね。
暑い日差しから逃れたくて日傘に入ろうとしている二人の子供の姿が想像できました。
子供なら日を浴びて日焼けしろとツッコミたくなりますね(笑)

次回も楽しみにしております。
これからもよろしくお願いいたします。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「子ふたり日傘の影を争へり」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいております。

御句。上四は気になりませんでした。それこそ、「火恋し」みたいに読めました。
語順はどうなんでしょう。
子がふたり日傘の影を争っています、という叙述の語順がベストかで少し悩み、いろいろやってみて掲句にもどってきました。このままいただきます。

点数: 1

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「子ふたり日傘の影を争へり」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。長谷機械児様、いつもお世話になってます。
御句拝読しました。確かに、微笑ましいような、暑苦しいような・・・。でもよくわかります!

長谷さんのことですからいつものごとくさんざん色々お考えになってのご投句と思います。そこに思い付きのようなコメントを置くのは恐縮ですが、道場ですのでよろしくお願いします。

まず上五の字足らずですが、申し訳ありませんが私は馴染めません。しょっぱなからリズムに乗れず、句にスーッと入って行きにくいです。
私のほうでは、よく「ふたりっ子」と言いますが、これはいかがでしょうか?

次に影と陰をお悩みになったとのことで、長谷さんが最終的に影にした理由もわかるのですが、ここは、自分のほうが母親のそばにいたいというのが日傘のかげに入りたいということだとすると、やはり陰かなと勝手に思いました。

あともう一点、下五の「争へり」について、確かに争ってはいるのだと思いますが、私は個人的には、ご自身のコメントの最初の方にある「取り合い」くらいに留めたいと思いました。

・ふたりっ子日傘の陰を取り合へり

色々申し上げて失礼しました。これからもよろしくお願いします。

点数: 1

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「子ふたり日傘の影を争へり」の批評

回答者 ちゃあき

句の評価:
★★★★★

こんばんは。天牛の句へご意見ありがとうございました。曲芸飛行!まさにその通りの光景でした。(笑)
 御句 : とても佳い句だと思います。お母さんが歩きづららくて困っている感じ、それでも子供たちを優しく見守っている感じが、よく描写されています。上の四音も読むときに自然に「こおふたり」と読んでいましたので違和感はありませんでした。
またよろしくお願いします。

点数: 1

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添削対象の句『子ふたり日傘の影を争へり』 作者: 長谷機械児
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