俳句添削道場(投句と批評)

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元朝の白一面に獣跡

作者 よした 山月  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

よろしくお願いいたします。

元旦の朝起きて庭を見ましたら
ウサギ(私もわかる)や狸(父にはわかる)の足跡が

銀世界の中に一筋ついていました。

単純に白一面についたシンプルな後の絵画的な景として
また、動物たちも生きて抜いていくためには
人間界の暦催事などとは別に、餌を探し求めて
この地球上には眼を落としてみれば、様々な出来事が起きているのだなぁと感慨に耽りました。

と、そこからいつもの私ですとその感慨を福袋のように詰め込みがちですが
情景だけを切り取ろうと頭悩ませて見ました。

ただ句意も伝えたいし、落としと頃がムズカシイ…
今年もたくさん、悩みたいと思う次第でございます。

毎回誰かしら、私自身よりも私の情景を的確に句にしてくださり、ありがとうございます。
自分で表せるよう、精進を重ねたいと思います。至:抱負

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「元朝の白一面に獣跡」の批評

回答者 なお

こんにちは。よした様、いつもお世話になってます。
御句拝読しました。これもかなりいいですよ。
コメントを拝読しますと、例によって、獣の足跡に色々なことを考えを巡らせて感慨に耽っておられますよね。でもそこを抑えて、情景を詠もうとしていらっしゃいます。そのお気持ちが表れています。
よしたさん、皆さんのコメントが以前とは変わってきたことにお気づきでしょうか?そこに気づいてくださいね(笑)。

さて御句。原句では、「白一面に獣跡」が、一面の銀世界なのか、一面に足跡なのかがわかりません。
コメントを拝読すれば、一面の銀世界に一筋の足跡とわかりますが。

ちゃあきさんがおっしゃっているように、足跡が残っていたことが元旦でなくてもいいのではという感じはします。
でもよしたさんの感慨を斟酌しますと、次のようになるかと思います。

・元旦も獣は餌を探しをり

今回はこうではなく、見たままを、ということで、

・一筋の小さき足跡雪の庭

でもこれでは孫俳句のようですね(笑)。

・雪の庭一筋残る獣跡

うーん、ちょっと説明臭くなってしまいました。

まあ、よしたさん、今年も一緒に悩みましょう(笑)。

句の評価:
★★★★★

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野兎の足跡残る白き庭

回答者 ちゃあき

句の評価:
★★★★★

こんばんは。御句、コメントを読んで動物の足跡が雪の庭一面に残っていたことが伝われば元朝の出来事であったかどうかはそれほど重要ではないと思います。また白一面という表現は読み手には伝わらないので白き庭などに替えた方が良いと思います。それと獣跡も足跡であろうと推測はできますが表現不足ではないでしょうか。結局必要な情報を削ってしまい必要を感じない元朝を残してしまったのが句におかしな印象を与えてしまっています。僕にはこれ以上の事は言えそうにないので他の方のコメントをお待ちになってみて下さい。でも山月さんの努力の跡は伝わりますよ。(^.^)
案:野兎の足跡残る白き庭(冬の季語=野兎 )

点数: 1

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「元朝の白一面に獣跡」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

題材に対して「伝えるために絞り込む」練習中ですね。

先に出ていますが「白一面」「獣跡」という遠回りな言い方が必要かどうか・・・。連想ゲーム的になってしまいます。

「獣跡」は俳句の用例がなくもないですが、「白一面」では「獣の何の跡」かがわかりかねるように思います。

深雪野を大きく使ふ獣跡/鈴木牛後 (足跡?)
寒月や獣跡ある一巨木/鈴木牛後 (爪痕?)
窖に春の湿りや獣跡/鈴木牛後 (冬眠跡?)

・元日の雪へ獣の跡ひとすじ (季重なり上等)
・一面の雪へ獣の跡ひとすじ (季重なり回避)

点数: 1

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「元朝の白一面に獣跡」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは!
今年もよろしくお願いします!

それです!何を残して、どんな光景を届けるかです。
そういう意味では元朝をどうすべきかの是非あります。元旦だから感じ入ったのなら、残したいし、元朝自体は光景の足しにはなってないかもなので、ちゃあきさんやイサクしんのように足跡にフィーチャーしたりもできるかも。
「雪の元朝」として、季語まとめするのも手かなあ。
どちらもやってみよー。

けものあとまるし初旦の雪景色

点数: 1

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添削対象の句『元朝の白一面に獣跡』 作者: よした 山月
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