「冬の山鹿の声さへちかしけれ」の批評
回答者 なお
こんにちは。ダック様、いつもお世話になってます。
御句拝読しました。ダックさんはいま、冬の山で一人暮らしなのですか?それはお寂しいでしょう。お身体には気をつけてくださいね。
さて御句ですが、冬の山という舞台設定と、鹿の声との組み合わせに戸惑いました。なぜなら、一つに、冬山といえば全ての生物が死に絶えたかのような(実際はそうではないが)静寂のイメージがあるからです。もちろん、そのような静寂の中に、生き物の声が聞こえたから親しみを感じた、という感慨もあるでしょう。
しかし戸惑ったのは、それが鹿だったからです。私は百人一首が好きで、猿丸太夫の「奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」は特に好きな歌の一つです。そのこともあり、鹿の声は秋というイメージが染み付いております。
他の方々がご指摘の下五の文法は、私はあまりよくわかりませんが、なんとなく和歌的な調べだと思います。それであれば、ご両名がおっしゃるように「〜こそ」で受けたらいかがかと思いました。
冬の山か鹿の声か、どちらかを季語とすれば良い句が二つお作りになれると思います。
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「冬山でわびしく暮らしていると、遠くで鳴く鹿のこえさへ親しく聞こえる」というくらいの気持ちです。