「日のぼれば雪は泥へと吉良の庭」の批評
回答者 なお
こんにちは。長谷機械児様、いつもお世話になってます。
拙句「紺碧の海〜」にコメント有難うございました。提案句は、改作の二つとも感動しました。結局、こういうことを詠みたかったのですが、海の青さと山の白さの対比や、この土地は山には囲まれていないのだよ、という点に気を取られていました。勉強になりました。
さて御句、面白いですねー。私も忠臣蔵の話は大好きです。
皆さんがおっしゃるように、時間の経過は気になりますが、私も提案句を作ってみました。
・白雪の掻き回されし吉良の庭
当日は雪は止み、月がきれいだったそうですね。
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今日12月14日は「四十七士討ち入りの日」。
最初に思い浮かんだ句は、
掲げたる吉良のしるしや炭俵
だったのですが、あまりにも舞台やテレビドラマで見る光景そのままなので、別のイメージを。
四十七士が去った後の屋敷の景。上野介を捜し回った庭の雪は土と混じり合ってシャーベット状になり、日が当たればそれも融けてどろどろに。白い雪が演出していた美談の風景はより現実的な光景へ。
中七下五を「吉良の屋敷のはだら雪」と雅語的表現に落ち着けようとしたら「はだら雪」が春の季語だということで、更に手直し。結果、時間経過の表現が多い句になりました。