俳句添削道場(投句と批評)

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日向ぼこベンチの爺は疎開の児

作者 小西晴菜  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

娘が小さい頃、近所の公園へよくでかけました。散歩に来られた初対面のお年寄りとベンチで言葉を交わすこともありました。ある男性が、子ども達が遊んでいるのを眺めていて、ご自分の子ども時代を思い出され、「戦争末期、小学校3年で学童疎開に出された」「6人兄弟の末っ子で自分だけ行かされたので、親に捨てられたと思った」「心細くて泣いていたら、疎開先の先生に『男のくせに情けない』と殴られた」等々。
「つい余計なことをしゃべってしまった」と笑って帰られましたが、70年くらい経っても忘れられない重たい記憶なのだなと印象に残っています。

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「日向ぼこベンチの爺は疎開の児」の批評

回答者 イサク

おはようございます。

重めの内容で手をつけにくかったのですが・・・
悪くないのですが、気になった点を少し。

中七以降「ベンチの爺は疎開の児」がまるごと説明的に感じました。
「ベンチのおじいさんは昔疎開した少年だった」と説明しなければ句が成り立たないので、どうしようもないのですが。

俳句十七音で「疎開経験者」+「(公園で)偶然隣り合った」まで説明するのは厳しそう・・・ですね。
なおじい様もげばげば様も提案で「語る」を選んでいるのは、現在の描写に寄せようとしているのでは。

・日向ぼこ彼は疎開を語りけり

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「日向ぼこベンチの爺は疎開の児」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

こんにちは。小西晴菜様、いつもお世話になってます。
御句、なんとも内容の濃い、重いお話から生まれた句なのですね。この内容ですと、もはや私は提案句など簡単には置きにくくなります。
十分に光景が見えますし、私はこのまま鑑賞させていただきます。

ただ、道場でありますので、私はこんな風にも詠んでみたという句を置かせていただきます。

・日向ぼこ疎開を語る好々爺

ベンチという景が消えてしまった一方で、好々爺にしたために、原句の、見知らぬ他人とたまたまベンチで一緒になり、昔の話をして去っていったという怪しげなムードも消えてしまいました。原句のほうが優っています。

点数: 1

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「日向ぼこベンチの爺は疎開の児」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。浅田次郎さんの「蝉の声」という小説を思い出しました。
公園のベンチでの老人とのふれあいから戦争を知るというそういう味わいがあります。なおじいさんの「語る」が好きでした。
疎開語るベンチの爺と日向ぼこ

よみ下しになってしまった、、。原句の方がいいですねー(^▽^)/
疎開語るベンチの爺や冬ひなた

点数: 1

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添削対象の句『日向ぼこベンチの爺は疎開の児』 作者: 小西晴菜
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