「日向ぼこベンチの爺は疎開の児」の批評
回答者 イサク
おはようございます。
重めの内容で手をつけにくかったのですが・・・
悪くないのですが、気になった点を少し。
中七以降「ベンチの爺は疎開の児」がまるごと説明的に感じました。
「ベンチのおじいさんは昔疎開した少年だった」と説明しなければ句が成り立たないので、どうしようもないのですが。
俳句十七音で「疎開経験者」+「(公園で)偶然隣り合った」まで説明するのは厳しそう・・・ですね。
なおじい様もげばげば様も提案で「語る」を選んでいるのは、現在の描写に寄せようとしているのでは。
・日向ぼこ彼は疎開を語りけり
点数: 1
添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>
娘が小さい頃、近所の公園へよくでかけました。散歩に来られた初対面のお年寄りとベンチで言葉を交わすこともありました。ある男性が、子ども達が遊んでいるのを眺めていて、ご自分の子ども時代を思い出され、「戦争末期、小学校3年で学童疎開に出された」「6人兄弟の末っ子で自分だけ行かされたので、親に捨てられたと思った」「心細くて泣いていたら、疎開先の先生に『男のくせに情けない』と殴られた」等々。
「つい余計なことをしゃべってしまった」と笑って帰られましたが、70年くらい経っても忘れられない重たい記憶なのだなと印象に残っています。