「鋭角に切りたる梨を砥部の鉢」の批評
回答者 イサク
おはようございます。
いくつか・・・
◆「梨は薄めに切って・・・」という点にこだわり説明しようとした時点で、俳句からは遠のいたかもしれません。
細く切られた梨を見て「あ、鋭角に切った梨だ!」とは思わないと思いますので、とにかくここの描写が失敗と思います。
◆90度までは「鋭角」です。ぶっちゃけ4つ切りでもほぼ鋭角です。
描写描写と私も言う方ですが、梨の形状を素直に表現して受け手に想起させられる言葉がないのであれば、描写にこだわるのはそこではないのでしょうね・・・
・砥部焼の器の梨をつまみけり
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カットされた梨が美しく見える景とはどんなものかと想像して一句。
砥部焼の鉢(やや重厚感があり、白と青の2色のみで華美ではない感じ)に、薄めに切った(スライスという意味ではない)梨を二三切れ、というのがいいのではないかな、と。
梨も砥部焼も手元にはなく、前句「老い母」に続き全くの想像ですが。
(悩みどころ)
・薄めに切った(スライスという意味ではない)梨を表すのに「鋭角に切りたる梨」は妥当か。「薄き梨」だとスライスされたように、あるいは貧相に見え、「鋭角の梨」だと抽象的過ぎるかと思い音数を費やした。
・「砥部の鉢」に対する認識は地元民バイアスか。そもそも砥部焼と伝わるか。
・特に狙った句意でもないので、句またがりもさせることなくきっちり定型に収めたい。