俳句添削道場(投句と批評)

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高架下列車の過ぎてすがれ虫

作者 げばげば  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

高架下を歩いていると、列車が轟音を鳴らして上を通過して、その後に、かぼそい声が。もう虫の声すら小さくなってきましたね。

みなさんご意見よろしくお願いします。

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列車高架を過ぎて知るすがれ虫

回答者 負乗

げばげばさん、こんばんは😊
いつもお世話になります。
私も好きになりそうな題材で、景は分かります。
ただ、上五が「高架下」と切れて、ああ、それからどした~ …となり、切れすぎで、説明になっていますかね…
さらに、「すがれ虫」が鳴いている景のはずですが、「すがれ虫」という虫の姿が目に浮び、考えないと、音が聞こえて来ない感があります。
「手直し句」は、句またがりで、調子が悪いですが、「知る」か「聞く」を入れたいと思いました。
うーん、頓珍漢かな……

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「高架下列車の過ぎてすがれ虫」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。

御句、すがれ虫というのがどういう虫かわかりませんでした。普通はこういう時にはまずネットで調べてから先に進むのですが、今回は、ご自身のあるいは他の方のコメントに解説があるかもと、そのまま先に進んでしまいました。そしてイサクさんのコメントで理解しました。

その結果、イサクさんのコメントに少々影響を受けてのコメントになりますが、基本は私のオリジナルです(笑)。
げばさんですのであえてお伝えするようなこともありますがご容赦ください。

すがれ虫の意味がわかってみると、「高架下に虫っているのかな」とか、細かいところが気になりました。というのは、近所の高架下はお洒落な店舗になっていたり駐車場になっていたりするからです。草むらとかの印象よりコンクリートの印象があったものですから…。でも虫はいるでしょうけどね。

ですので高架下のような草や土のない環境でも虫は生きていて、細々と鳴き続けているのだよということであれば、

・高架下カフェの脇にもすがれ虫

でも、御句はそれよりも騒音のほうですよね。そうなると高架下よりも、

・軒かすめ列車の過ぎてすがれ虫

江ノ電をイメージしましたが、こんな感じが合うような気がしました。

げばさんにこんなに長々と偉そうにごめんなさい。
今日は久しぶりに、予定のない日曜日なので頑張りました(笑)。よろしくお願いします。

点数: 2

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「高架下列車の過ぎてすがれ虫」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

「すがれ虫」、「残る虫」の傍題ですね。知りませんでした。
冬の季語ですが、そこは気にしなくていいですね。

御句、いくつか。
◆「高架下」は要りますか?
 虫は「高架下」ではなくその付近の土手や草むらにいると思ったので、他の語でもいいのかな・・・と思った次第です。
 句意として重要なのは「高架下」ではなく「列車の騒音の後」ですよね?
◆なぜ上五を話題に上げたかというと、上五下五で切れすぎていると思いまして・・・(「夜行列車」の句もそうなっていました・・・よし造様が「二段切れ」と表現してましたね)。
 「高架下」という語を変えないと、その状態が変わらないので・・・
◆中七が説明っぽいのでちょっと変えたいです・・・
 「列車が過ぎたので」というのが少し見えますよね・・・

◆この句の考え方としては、秋の「虫の声」だったら列車の音にかき消されないぐらい強く鳴いているかも、というのが前提にあると捉えています。
 列車の音に「虫の声」が負けてしまうのなら、「すがれ虫」が「虫の声」に置き換えられる「動く季語」になってしまいます。
 (あくまで、この句としての考え方であり、実際は負けてもいいです)
 列車の音にかき消されながらも、通り過ぎた後に聞こえてくる「すがれ虫」。というのを二物で表したいですね。

というところまで考察しての提案句。

・踏切にかき消されたりすがれ虫
・急行は通過して行きすがれ虫

点数: 1

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添削対象の句『高架下列車の過ぎてすがれ虫』 作者: げばげば
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