俳句添削道場(投句と批評)

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秋時雨戸口で主待つ杖一本

作者 中村あつこ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

 杖は主人の物の意味だけど、
他家に誰か訪問したようにも思えるか?
杖一つにしたいけど、数える決まりがあるかとも思いました。

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「秋時雨戸口で主待つ杖一本」の批評

回答者 イサク

こんばんは。

「杖が主人を待っている」というところが擬人法ですね。
擬人法の問題は奥が深くて・・・いろいろ想像はしているのですが、「擬人化が生きているか」「擬人化である理由があるかどうか」というところまで深く気にする先生が多いようです。
という意味で御句を受け取ると、この句は擬人化が失敗しているとは思いません。
ただ、玄関の杖や傘が「主人を待っている」というのは、先人たちのありふれた表現ですので、指摘されるとしたらそちらかも・・・

「杖一本」に関しては「杖ひとつ」よりは、この句では良いと思います。
数詞は日本語としての規則を優先しつつ、詩ですから雰囲気次第というところもありますね。

全体では、擬人化も含めて中七「戸口で主待つ」が窮屈になっています。
げばげば様のように擬人化をやめるか、なおじい様のように数詞をやめるなどして、句の流れを作ることをお勧めします。

・玄関に夫の杖かな秋時雨

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★★★★★

点数: 1

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「秋時雨戸口で主待つ杖一本」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。あつこん様、いつもお世話になってます。
御句、そこはかとない詩情の感じられる佳句ですね。

ただ、私は下五の「杖一本」になにか引っかかりを感じました。「一本」と本数を言わなくてはダメなのか?一本に特に意味があるのか?ということです。できれば「一本」とは言いたくないのですが。
というのは、具体的な本数とか、定量的な情報というのはとても伝達力が強いので、読み手の心に「ああ、杖が一本あるのか…なぜ一本と強調するのだろう?もしかして、ついこの前までは二本(二人)だったのが、今は一人になった、という意味か?」とか思わせたりしないかと。
そういう意味で入れたなら大成功と思いますが、そうではないと思いましたので。

そこで私の提案句は、「一本」を取らせていただきました。

・主人待つ戸口の杖や秋時雨

主人は「あるじ」と読むことを想定しましたが、「しゅじん」でもいいと思います。

点数: 1

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「秋時雨戸口で主待つ杖一本」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

秋時雨と一本の杖は映像としてなかなか響きがいい感じがしますねー。
いろいろなストーリーを考えられますね。

主を待つ杖をついた人がいるのでなく、杖の擬人化の方ですよね。
あとは、「主待つ」という杖の擬人が必要かどうかかもしれません。

玄関の(に)一本の杖秋時雨

もう玄関と杖と季語しか出さずに、秋時雨という季語で、その杖のストーリーを想像してもらうくらいの方が、擬人を出すよりいいのかなと思ったりします。好みもありますが、俳句の擬人が難しくて。
ちなみに杖は一本または一把とも数えたりしますー(^▽^)/

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