「劇場を出でて現の秋時雨」の批評
回答者 なお
こんにちは。長谷機械児様、いつもお世話になってます。
御句のような情景、とても共感します。素晴らしい芸術を鑑賞したあとは、しばらく余韻に浸っていたいですよね。現実はなかなかそうはいきませんが。
さて御句。私はこのままでいいのではないかと思いましたが、ここは添削道場、あえて申し上げるとすれば、ということで提案句を置かせていただきます。
・劇場を出て現なり秋時雨
ご承知のように「なり」は強い言い切りであり、詠嘆や感動の余地はない。これは作者の「外に出たら冷たい雨。もう感動に浸っている場合ではない。これが現実なんだ。」という感慨を表しています。
私は落語を聞くと、帰りに蕎麦屋で一杯やりたくなります。
点数: 1
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お題の出た日に、お題の投句だけはしておこう(先週も一応。「いもたき」だったけれども)。
予想していない雨降りは、夢・虚構の世界から現実に引き戻す効果抜群。
中七末尾の助詞。「や」で切るべきか、はたまた「へ」として“引き戻される”方向性を示すのがよかったか、というのが迷いどころ。
※「芋煮会」俳句は詠むだけでなく読むのも…。「芋煮会」行事の知識なさ過ぎで、行列ができるのかー、トラクターが囲むのかー、味付けに派閥があるのかー、どれもこれも、そういうもんなんだー、で終ってしまい、何の言葉も出てきやしませんでした。